ポイント投資の先駆けとして注目を集めたPayPayポイント運用。しかし、2023年7月時点、その役目を終えようとしている。
- PayPayポイント運用の時代は終わった!
まだ始めたばかりの人や、この意見に反論する人がいるかもしれない。しかし、どう考えても、PayPayポイント運用の唯一の使い道はデイトレくらい。そのデイトレも、手数料が足かせとなり、あまり意味はない。PayPayポイント運用に手数料がかかるようになった今、大切なことは以下のことである。
- インデックスへ長期積立投資!インカムゲインを獲得せよ!
そのために、PayPayユーザーは何をべきなのか?PayPayポイントをどのように使うべきなのか?PayPay経済圏の住人として、この記事で紹介していきたいと思う。
1.PayPayポイント運用の時代が終わった理由
PayPayポイント運用の時代が終わった理由には、以下の2点がある。
- サービス利用の有料化
- インカムゲインが獲得できない(獲得できるアプリが出現)
まずサービス利用の有料化。2022年3月24日に利用規約を改定。有料化の影響により、使い勝手は一気に悪くなった(当時は「ボーナス運用」という名称)。
有料化の内容は、100pt以上の追加時に「1.0%のスプレッド」を考慮する。つまり、1,000pt追加すると990ptとしてポイント運用に加算される。
一見大したことなさそうに見えるが、塵も積もれば山となる。デイトレ利用の場合なら、追加する度に手数料をとられるのはもったいない話である。
このサービスは実際に投資している感覚になるのだが、実は疑似的な投資。つまり、株主優待はもちろんのこと、インカムゲイン(配当金や分配金)がないのだ。
上記リンク先の「よくある質問」の中の「運用について」を確認してもらいたい。
- Q:一般的な株主と同等の権利(配当、優待等)は受け取れますか?
- A:疑似的に運用を体験できるサービスですので、受け取れません。
配当や優待等の権利がないというのは、資産運用上ではかなりの痛手。そうなると、PayPayポイント運用で利益を出すためには、キャピタルゲイン(売買益)を獲得するしかない。しかし、前出の「1.0%のスプレッド」という手数料が足かせとなるのだ。
- 投資初心者向けサービスでありながら、ベテラン並みの力量が求められる
コロナバブルのころは、株式市場は常に右肩上がり。だれがやっても勝てる相場だった。しかし、そこにロシアのウクライナ侵攻が発生し、株価は一気に暴落。その後回復傾向に向かっているのだが…。
相場を読むのはベテラン投資家でも難しいという。PayPayポイント運用で利益を出すことを考えた場合、難易度の高い取引方法を初心者に求めることになる。
そのような中、PayPayポイントを利用して投資ができ、インカムゲインを獲得できるサービスが登場した(もともとあったサービスで、PayPayポイントが利用できるようになった)のだ!
- それが『PayPay資産運用』である
投資の王道である「長期•積立•分散」が実現でき、複利運用まで可能なサービス。いったいどのようなアプリなのかを詳しく説明しよう。
2.PayPay資産運用がポイント利用に最適
①豊富なコースで長期・積立・分散
PayPay資産運用では、100pt以上からPayPayポイントを(PayPayマネーも)利用可能。この点だけならPayPayポイント運用(1ptから利用可能かつ1回99ptまでなら手数料無料)の方が優秀だ。
※後ほど説明するが、PayPayマネーが利用できるというのは、実は利用者へ大きな恩恵をもたらすことになる。
PayPayポイント運用でもETFへの投資は可能。しかし、選択できるコース数が、PayPay資産運用の方が圧倒的に多い(2023年7月時点)のがメリットなのだ。
- PayPayポイント運用=5コース
- PayPay資産運用=90銘柄(コース)以上
PayPayポイント運用の5コースはもちろん、人気の高い全世界株式(オールカントリー)や、VT、VTIなどを取り揃えている(以下のリンク先にコース紹介あり)。
しかし、問題点があるのも事実。
- 利用開始には、PayPay証券の口座開設が必要
- 売り買い共に手数料が発生
一見、PayPayポイント運用より手間も手数料もかかる印象を受けるかもしれない。そのため、投資方針は「長期•積立•分散」をおすすめしたい。投資の王道と呼ばれているものだ。
米国市場が開いている時間帯であれば、購入時の手数料はPayPayポイント運用より安い。そして、売却を考えるのは最後の最後。ひたすら積立をしていくのが良いだろう。
あまり多くないと思うが、ETFでデイトレをやりたいという人には、PayPayポイント運用をオススメする。99円以下で何度も追加をすれば、手数料が無料になるわけだから。
ただ、資産形成という視点では、明らかにPayPay資産運用の方が優秀。PayPayポント運用との大きな違いは「インカムゲイン(分配金)を獲得できる」ということだ。この後に実例とともに紹介をしていこう。
②インカムゲインを獲得!
PayPay資産運用から獲得できる分配金。これはPayPayマネーとして獲得できる。複利運用をしたい人は、分配金獲得時のみ、その金額分のPayPayマネーを利用すれば複利運用となる。
TwitterやYouTubeで質問を受けることがよくある。
- 26あるコースのうち、どれがおすすめなのか?
正直、どれもおすすめである。その中でも、読者におすすめした、筆者が利用しているの3つのコースを明記しておこう。
- VT=グローバル株式コース
- VTI=アメリカ株式コース
- VYM=アメリカ高配当株式コース
2023年7月時点、これら3つは年4回(3月・6月・9月・12月)の分配金がある(将来的な保証はなし)。3カ月に1回の頻度で分配金が獲得できることで、積立運用のモチベーションを維持しやすいのだ。
3つとも安定した運用が期待できる。さらに、利回りは2.0%前後程度(年度によって変動あり)と非常に優秀。
それでは、どのように分配金が入金されるかを画像で確認しておこう。
画像左は2023年7月時点のPayPay資産運用の状況。画像右は6月末に獲得した分配金。次回の分配金はもう少し多くなる見込みだ(権利確定日以降にポイント追加をかなり行っているため)。
現在PayPayポイント運用には18万pt前後を保有しており、相場の状況によって利確引き出しをし、引き出したポイントをPayPay資産運用へと移行している最中だ。詳しくは筆者のYouTubeチャンネルを参照してもらうとわかりやすいだろう(本記事最後にリンクあり)。
もちろん、PayPayポイントを一気に引き出すということも考えたが、米国市場は今後さらに伸びる可能性も秘めているため、様子を見ながら、マイルールを決めて移行を実行している。
3.【裏技】ポイントは現金化できる時代に!
それでは、本記事の最後に裏技を紹介しておこう。PayPay資産運用ミニアプリを利用することで、PayPayポイントをPayPayマネーに変換することができるのだ!
更に、PayPayアプリからPayPayマネーを現金として銀行口座に引き出すことができる。
- つまり、ポイントを現金化することができるのだ!
詳しい手順を以下に紹介しておこう。
ただし、現金化には手数料がかかるので注意してほしい。上記の現金化までにかかる手数料は以下の通りだ。
- 銘柄購入時の手数料
- 銘柄売却時の手数料
- PayPayマネーを銀行口座に引き出すときの手数料
この現金化策は「PayPayポイントではなく、さらにPayPayマネーでもなく、現金が必要だ!」という人へのおすすめである。
そうではないという人は、手数料が無駄になるので現金化をしない方が良いだろう。
ちなみに、筆者は今まで一度もPayPayアプリから銀行口座への引き出しをしたことはない。PayPayマネーでも買い物などで苦労することがないくらいPayPayが普及したからだ。
5.お知らせ
筆者はリタイア60の名前でSNSをはじめとした発信活動を行っています。ご興味がある方は是非ご覧ください。