日々進化を続けるPayPay経済圏。その経済圏の中で、出来るだけお得に生活をしたいと望むのが当たり前だろう。
「お得」には様々な概念があるが、老後年金問題を考えると、その経済圏でいかに資産形成がしやすいかが指標の1つになるだろう。
- PayPay経済圏は資産形成に最適である
- 理由は「投資アプリが優秀」だから!
優秀であっても闇雲に利用したのでは意味がない。
そこで、今回の記事では「PayPay経済圏の投資アプリにおけるおすすめ利用法」をお伝えする。
PayPay経済圏を知らない人でも、この記事を読めば大丈夫、まだ追いつける。老後の準備もまだ間に合う。
それでは、PayPay経済圏の基本事項の確認から順番に学んでいこう。
- 1.PayPay経済圏の基本事項
- 2.PayPayポイント運用には手を出すな!
- 3.PayPay資産運用はETFへポイント利用が最適
- 4.PayPayマネーでの投資はPayPay証券で!
- 4.お知らせ
1.PayPay経済圏の基本事項
まず、PayPay経済圏には3つの電子マネーがあることを抑えよう。
それぞれ簡単に解説すると以下の内容となる。
①PayPayマネーとは?
本人確認後に銀行口座やセブン銀行・ローソン銀行ATM、ヤフオク!・PayPayフリマの売上金を利用してPayPay残高にチャージした残高。銀行口座への出金、友だちへの送金が可能。
②PayPayマネーライトとは?
出金ができないPayPay残高。本人確認の有無を問わず、PayPayカード(旧Yahoo! JAPANカード含む)、クレジット(旧あと払い)、ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを利用してチャージしたPayPay残高。すでに保有しているPayPayマネーライトが、PayPayマネーに変わることはない。
③PayPayポイントとは?
特典やキャンペーンなどの適用に伴い、PayPay残高に進呈された残高。有効期限はなく、利用方法について設定することが可能。設定は以下の3つ。
- 支払いに使う:支払い時、自動的に利用される。
- 貯める:支払いやポイント運用に使われず蓄積する。
- 運用に使う:ポイント運用へ自動的に入金される。
PayPay経済圏における3つの投資アプリにつても確認しよう。
それぞれの投資アプリでは、使える電子マネーが異なる。例えば、PayPay証券アプリは現金およびPayPayマネーしか利用できず、証券口座開設の続きも必要だ。PayPayポイント運用では口座開設の必要はないが、PayPayポイントしか利用できない。
また、配当金や分配金などのインカムゲインの獲得可否もアプリによって異なる。
特に注意してほしいのは、PayPayポイント運用とPayPay資産運用の違いだ。詳しい違いは下図を参考にしてもらいたい。
詳しい説明は後述するので安心してほしい。それでは、本題である上記3つの投資アプリについて解説していこう。
2.PayPayポイント運用には手を出すな!
PayPayが始まった当初、画期的なポイント投資アプリとして活躍したPayPayポイント運用。しかし、その役割はすでに終了した。
筆者はサービス開始から利用してきたが、現在はタイミングを見計らいながらポイントを引き出し中。ポイント追加総額が最も多かった時は以下の画像のときだ。
PayPayポイント運用の弱点は疑似的投資であること。つまり、インカムゲイン(配当金や分配金)が獲得できないことである。
これにより、PayPayポイント運用ではキャピタルゲイン(売買益)でしか利益を出すことができないのだ。
それならば、ポイントでチマチマやるのではなく、株式投資=PayPay証券を利用すれば良い。
- では、なぜ今まで利用していたのか?
- 答えは簡単。全て無料だったから。
コロナパンデミックの下落を経験し、その後のコロナバブルも経験した。運用損益は最大で+50%を越えた時も。しかし、サービスの有料化がスタート。それ以降、無料で出来る範囲で継続したが、限界を感じた。
- PayPay資産運用でPayPayポイントが利用可能になった!
利用者は分かると思うが、PayPayポイント運用画面はPayPay資産運用の宣伝で埋め尽くされている。運営側もPayPayポイント運用を切り捨てて、PayPay資産運用への乗り換えをおすすめしている証拠である。
それでは、このPayPay資産運用アプリについて解説していこう。
3.PayPay資産運用はETFへポイント利用が最適
改めて先程の「PayPayポイント運用とPayPay資産運用の違い」を見てみよう。分かりやすく画像を加工してみた。
PayPay資産運用の強みは取扱い銘柄数とインカムゲイン(分配金)が獲得できること。PayPayポイントが利用できるようになったので、PayPayポイント運用アプリを使う理由がなくなるのだ。
分配金のリターンは「PayPayマネー」。前述通り、出金や送金が可能な電子マネーである。これは何を意味するのか?
- PayPayポイントが現金を生み出す!
この有用性については別記事で解説している。本記事の最後にリンクを用意しているので参考にしてもらいたい。
ちなみに、PayPay資産運用ではPayPayマネーも利用できるため、分配金を再投資、つまり、複利運用も可能だ。ポイント投資の幅が大きく広がったのだ!
しかし、難点もある。
投資初心者によくある「どの銘柄が良いのか?」という迷い。90銘柄以上を取り扱っているので迷うのも当然だ。
そこで、おすすめ利用法として筆者のマイルールを紹介しておこう。
- VT・VYMの2銘柄をPayPayポイントで毎週購入
- 分配金はPayPay証券で個別銘柄へ積立投資
まず銘柄は2つで充分だ。VT・VYMの2つ。ETFなので、多くの企業への分散投資となる。この2銘柄の構成比上位銘柄は以下の通りだ。
順位 | VT | VYM |
---|---|---|
1 | アップル | エクソン・モービル |
2 | マイクロソフト | ジョンソン・エンド・ジョンソン |
3 | アマゾン・ドット・コム | JPモルガン・チェース |
4 | エヌビディア | プロクター&ギャンブル |
5 | テスラ | ブロードコム |
6 | アルファベットA | ホーム・デポ |
7 | メタ・プラットフォームズ | メルク |
8 | アルファベットC | シェブロン |
9 | ユナイテッドヘルス | ペプシコ |
10 | 台湾セミコンダクター | アッヴィ |
※2023年8月時点
一度は聞いたことがある企業名が多いことだろう。配当利回りは2~3%と手堅く、年4回の分配金の実績。長年の実績もあり、安心して投資ができる。
ちなみに、毎週購入というのも重要なポイント。時間の分散だ。
安い時に購入するのが投資の鉄則であるが、そのタイミングがどこだか、正直なところ分からない。それなら、金額など気にせず、決まった曜日に購入するのがベストだ。これについては、ドルコスト平均法などを調べてみると良いだろう。
また、ポイ活に全力投球をしない限り、高額なPayPayポイントを稼ぐことはできないので、1週間で貯めたものを投資するという程度の軽さで充分。PayPay資産運用は100pt以上から投資が可能なため、1週間で100pt以上を貯めるのは簡単なことだ。
PayPayマネーで受け取れる分配金は、PayPay証券で個別銘柄に投資。PayPay証券の良いところは、優良企業をある程度絞り込んでくれていること。日本でも良く聞く企業へ投資するのも楽しみのひとつになるだろう。
4.PayPayマネーでの投資はPayPay証券で!
PayPay証券では開設した証券口座へ入金をして株式やETFなどを購入できる。さらに、PayPayマネーを利用した購入も可能だ。
購入は1,000円以上から。PayPayポイントは利用できない。
超有名企業や長年の実績を持つETFなど、金融商品は多種多様だ。
- 株式投資は自己責任
これは必ず覚えておくことだ。誰かがおすすめしたからという理由で購入を決めてはいけない。参考にする程度にとどめること。
ちなみに筆者はPayPay証券では「AT&T」へ積立投資をしている。
現在は含み損の状態だが、積立投資のため気にせず。年4回の配当金を楽しみに継続中。配当利回りも悪くはない(もちろん今後も配当が保証されるとは限らない)。
そして、投資の王道は以下の通りだ。
- 長期・分散・積立
もちろん、経験を積んでキャピタルゲイン狙いの短中期での取引をするのも良いだろう。※投資初心者にはおすすめしない。
筆者も国内銘柄に限り、短中期での取引を別の証券口座で行っている。
キャピタルゲイン狙いでの取引では勝つとき(利確)もあれば負けるとき(損切り)もある。ここでもすべては自己判断による自己責任だ。
最後に、短中期取引で筆者が学んだ格言をお伝えしておこう。
- 頭と尻尾はくれてやれ
自分が想定した利益がとれたならそこで利確をすること。深追いをすることで下落の局面を迎え、損切りができないという場面を何度も経験した。
資産形成および運用、株式投資については、ひとそれぞれ。自分のライフスタイルに合わせた手法を見つけ出してほしい。
4.お知らせ
本記事内で紹介した「PayPay資産運用の有用性」ついて記載した記事はこちら
筆者はリタイア60の名前でSNSをはじめとした発信活動を行っています。ご興味がある方は是非ご覧ください。