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ESAT-J次期事業者がベネッセから変更!中学校英語スピーキングテストは変わるのか?

ESAT-J次期事業者がベネッセから変更!中学校英語スピーキングテストは変わるのか?

様々な問題がまだ残っている状態の東京都中学校英語スピーキングテストESAT-J。スタート当初からベネッセコーポレーションが請け負っていたのだが、次期事業者が変更になったのだ!

  • ベネッセコーポレーションからブリティッシュ・カウンシルへ変更

ベネッセコーポレーションは次期事業者の公募に応募をしていなかったのだ。応募しなかった理由は不明。次期事業者が変わることによってどのような影響が出るのだろうか?

 

  1. ブリティッシュ・カウンシルとはどのような組織か?
  2. 今後のESAT-Jの問題は変わるのか?
  3. 入試配点はどうなるのか?

 

今後の対策のために、これらを確認していこう。

 

 

 

1.ブリティッシュ・カウンシルとは?

ブリティッシュ・カウンシルは1934年に英国で王立憲章により設立された公共機関です。公益活動組織(チャリティ)として、イングランドとウェールズで登録され(209131号)およびスコットランドで登録されています(SC037733号)。ブリティッシュ・カウンシルは、英国外務・英連邦・開発省を後援省庁とする政府外公共機関です。1952年から2022年まで故エリザベス二世女王陛下が総裁を務めました。

ブリッティッシュ・カウンシル 組織概要(外部リンク)より引用

英国発祥の組織であり、日本では1953年から活動を開始。展開事業は以下の通り。

 

  1. 英会話スクール
  2. 英国資格試験の運営
  3. 教育機関・企業向け英語研修
  4. 英国留学情報の提供
  5. 英語教員への研修
  6. 高等教育や文化芸術分野での国際交流支援

 

英会話スクールは、東京・飯田橋の他に、オンラインコースが用意されている。

資格試験の運営は、IELTS(アイエルツ)Aptis(アプティス)、東京外国語大学と協働で開発した大学入試用スピーキング・テストBCT-Sなどがある。IELTSは英検協会も実施運営をしており、ここ最近、注目を浴びている資格試験だ。

東京都教育委員会(以下、都教委)が発表した「審査結果及び審査委員会審査講評(外部リンク)」を見ていくと、スピーキングテストの実施経験や採点の信頼性が高く評価されたようだ。さらに、結果をもとにした英語教員の授業改善に期待していることがわかる。

メールマガジンやブログ、SNS(Twitter、Facebook、Instagram、YouTube)を活用した留学および英語教育に関する情報発信力は群を抜いている。その証拠に、Twitterフォロワー数は1.5万人もいる。ベネッセは多くのアカウントを保有しているが、語学に関するアカウント4つだけに絞ると、ブリティッシュ・カウンシルの足元にも及ばない。

つまり、ブリティッシュ・カウンシルは、

  • 英語教育におけるリーディングカンパニー

と言っても過言ではないのだ。

ESAT-Jにおける懸念点は「英会話スクール(オンライン含む)」を運営していること。ベネッセコーポレーションは個人情報取扱いの件で、ESAT-J実施前にはかなりメディアに叩かれていた(個人情報の営利目的での使用懸念)。

しかし、今回は様子が異なるだろう。

  • 1960年、日英文化協定が調印され、ブリティッシュ・カウンシルが両国の文化交流を促進するための公的な代表機関となる。
  • 1986年にチャールズ皇太子殿下を迎え、ブリティッシュ・カウンシル東京センター(文化交流部門)とケンブリッジ・イングリッシュスクール(英会話スクール)を開所した。

前述引用文にある通り、英国では公共機関、イングランド・ウェールズ・スコットランドでは公益活動組織として登録されている。この点がベネッセコーポレーションと異なる点だ。

ここまでの内容を踏まえると、事業者をより公的な組織に変えたという点で、都教委の動きは評価されるべきだろう。

 

 

 

2.ESAT-Jの問題は変わるのか?

さて、読者にとって一番の注目はこの項目だろう。問題変更有無について資料をもとに考察していこう。

令和5年5月の中学校英語スピーキングテスト募集要項(外部リンク)を細かく確認していくと、その真相がわかるのだ。

出題企画の検討に当たっては、東京都教育委員会が令和4年度までに実施している「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」の問題構成等を併せて参考にすることとします。当面の間、令和4年度までに実施した ESAT-J と同様の出題構成とすることを原則とします

※中学校英語スピーキングテスト募集要項より引用

次期事業者の募集要項時点で上記の記載があるため、すぐに問題が変わることはないので安心してほしい。しかし、「当面の間」がどの程度の期間かを明示していないので不安が残るところだ。

大問数の目安は、4問から5問とします。大問ごとに小問を設けることも可能とします。スピーキングテスト実施時間は、一人の受験者につき、15 分間から 30 分間程度を目安とします。

※中学校英語スピーキングテスト募集要項より引用

問題数及び実施時間に関しては上記の記載がある。ということは、出題傾向が変わったとしても上記の範囲内に留まるということだ。そして、一番の安心材料が以下の内容なのだ。

社会情勢や学校の状況の変化、技術革新等により、より効果的で安価な費用で実施可能となった場合は、事業者は東京都教育委員会に提案し、協議の上、内容の変更を行います。ただし、ESAT-J の内容の変更を行う場合は、原則として、変更する年度の前々年度には変更する内容を東京都教育委員会と協議の上、確定します。 

※中学校英語スピーキングテスト募集要項より引用

「いつ変更になるか」は今後の状況次第であるが、変更の2年前には発表されるということだ。つまり、

  • 中学1年生の時に内容変更の公示がなければ、中学3年生になって受験するESAT-Jの出題傾向は変わらない

ということになる。都教委は、決定事項については必ずホームページ上で情報公開をする。そのため、中学2年生になるときに都教委のホームページを一度チェックするといいだろう(変更があれば筆者もブログを通してお知らせする予定)。

 

 

 

3.ESAT-Jの入試配点は変わるのか?

この点に関しては、現時点で確定的な情報や資料はない。そのため、噂話やウソの情報に振り回されないようにしてほしい。都教委から出てくる情報の大前提は、

  • 決定事項はホームページ上で情報公開をする

ESAT-J初実施の際、何度も都教委へ電話質問を行った。そして都教委担当者から言われたのがこのことだった。

そして、その通りに、決定から大きなタイムロスなく情報公開をしていた。何かの情報を掴んだ時には、必ず都教委のホームページを確認するようにしてほしい。

仮に入試配点が急に変更になっても焦ることはない。なぜなら、状況はみな同じだからだ。

その上で、どう変わってもいいように日頃からスピーキング練習をしておくことをおすすめする。その理由は、英語のスピーキング力は一朝一夕で向上するものではないからだ。

そこで、都教委が独自に用意をしている、誰でも『無料』で利用できる英語スピーキング教材を紹介しておこう。

 

英語を使う楽しさや有用性を体感できる英語動画教材。動画コンテンツ全100本を配信。小中学校向けは学習指導要領に基づく内容。高校向けは、学習指導要領を踏まえながらも、より幅広く発展的な内容を扱う。マジカル・イングリッシュ・スクールは、小学3年生から、英語に楽しく自然な形で触れることができるよう歌やゲームを収録。

 

小・中・高校生が自分の興味関心に応じて、いつでも、どこでも、誰でも、学べる英語学習環境をウェブ上に実現。多様なコンテンツとともにバーチャル留学など、英語で世界と渡り合うイベントをオンラインで提供。中学生の英語スピーキング能力を育成するための「話すことトレーニング」も用意。映像を見たり聴いたりしながら、スピーキングの練習に取り組むことができる。

 

無料で学ぶことができる環境がWEB上に用意されている時代だ。都教委が用意したものだが、WEB環境さえあれば、都民でなくても利用可能。良いものはシェアする時代。興味がある人はぜひ取り組んでみてほしい。

 

 

 

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