ESAT-Jの中学1年生及び中学2年生向けのサンプル問題が公開されました!
- 中学1年生向け=ESAT-J YEAR1
- 中学2年生向け=ESAT-J YEAR2
令和5年度ESAT-J実施を最後に、ベネッセコーポレーションはこの事業から手を引くことになりました。
その代わりに実施を請け負うのが「ブリティッシュ・カウンシル」です。
- 事業請負企業が変更=問題変更の可能性あり!
公開されたサンプル問題と、すでに実施されたESAT-Jの問題を比較して、問題変更の可能性を探ると共に、対策法についてお知らせします。
1.Part A
まずはPart Aの問題を比較してみましょう。
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Part Aの問題はESAT-Jから大きな変更はなく『音読の問題』。設問それぞれに場面が設定されている点も同じです。
読み上げる単語数は以下のように、学年が上がるにつれて増加。
単語数 | YEAR1 | YEAR2 | ESAT-J |
---|---|---|---|
No.1 | 32 | 34 | 44 |
No.2 | 無し | 34 | 48 |
小学校から「聞く・話す」を中心に英語を学習します。学校の授業で積極的に発言をしていれば、Part Aで高得点が取れるでしょう。
もし、積極的に発言するのが苦手な場合は「教科書の音読」をすること。
テストの直前で焦って音読練習をしても英語スピーキング力は身につかないので、毎日5分~10分程度で、無理なく練習するようにしましょう。
2.Part B
Part Bのサンプル問題とESAT-Jの問題を比較しましょう。ここは今までのESAT-Jから変更が発生しているので必ず確認をしてください。
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質問に対して解答をする問題と、自分から質問をする問題という点では同じですが、変更点が2つあります。
- イラストからの情報を必要とするか否か
- 準備時間の変化
今回公開されたYEAR1とYEAR2では、イラストから情報を読み取ることはありません。そのため簡単になったように感じます。
しかし、注意すべき点は、質問に対して自分の考えや意見を述べる問題となっていることです。
- 令和5年度ESAT-JまでのPart D・易しいバージョン
そして、自分の考えや意見を述べる問題にも関わらず「準備時間が0秒」の問題がほとんど。
※ESAT-J本番Part Dは長い文で答える必要があるので、準備時間は1分間、解答時間は40秒でした。
- 今までより会話の即応力が求められる!
Part Bにおける時間配分の違いを見てみると、即応力が求められているのがよく分かります。
PartB | YEAR1 | YEAR2 | ESAT-J本番 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
時間配分 | 準備 | 解答 | 準備 | 解答 | 準備 | 解答 |
No.1 | 0秒 | 15秒 | 0秒 | 20秒 | 10秒 | 10秒 |
No.2 | 0秒 | 15秒 | 0秒 | 20秒 | 10秒 | 10秒 |
No.3 | 15秒 | 10秒 | 0秒 | 20秒 | 10秒 | 10秒 |
No.4 | 問題無し | 15秒 | 20秒 | 10秒 | 10秒 |
イラストから情報を読み取らなくてよくなった分、準備時間が不要と考えられたのかもしれません。
自分から質問する問題には準備時間があり、ベネッセ時代より5秒長いですが、学年を考慮すれば相応と考えられます。
サンプル問題の解答例より、解答は「1文レベル」で大丈夫そうです。
こう考えると簡単なように感じますが、中学生にとってこの問題への対応はとても難しいのです!
その理由は、質問に対して言いたい内容の単語がすぐに出てくるかどうか、つまり、語彙力が試されているからです。
- 変化のあるPart B対策はどうすれば良いか?
語彙力、つまり「多くの単語を覚える」ことが大切!
そして、知っているだけではなく、即座に出てくること。日頃の単語練習(覚える作業)はもちろん、使う練習も必要になります。
部活動もあり、多忙な日々を過ごす中学生にとっては勉強時間を捻出するだけでも大変です。自宅学習で「英語を使う練習」の時間は確保できるのでしょうか?
効率的な学習方法は記事の最後に用意しているので安心してください。このまま読み進めていきましょう。
3.Part C
Part Bに続き、Part Cでも問題が大きく変化しています!サンプル問題とESAT-Jの問題を比較してみましょう。
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ベネッセ時代のESAT-Jでは、4コマイラストのストーリーを答える問題でしたが変更になります。
ただし、後述しますが、サンプル問題ではPart Dに3コマイラストとして問題が出題されています。サンプル問題のPart Cは新しい傾向の出題と考えて良いでしょう。
- 設問が「できるだけ多く解答してください」に変化
決められた時間内にどれだけ解答できるか?解答の個数が配点に影響することは間違いないでしょう。
文法の正確さや発音、流暢さも判定されることになりそうです。
サンプル問題はYEAR1、YEAR2ともに準備時間は20秒。解答時間は50秒と45秒。学年による差が若干あります。
- 新しい設問形式に対応するにはどうしたら良いか?
解答例を見ていくと、ヒントが数多く隠れています。
イラストを見て「その状態や状況を説明」する設問のため、攻略法は以下の通りです。
では、上記2点を実現するためにはどうすれば良いのか?
その対策法は最後にまとめています。
次のPart Dの変化も確認してから対策法を確認するようにしましょう!
4.Part D
最後にPart Dの設問を確認していきましょう。前述で少し話を出しましたが、設問の出題順が変化したイメージです。
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ベネッセ時代のPart Dは、今後、Part Bに集約される模様です。
ブリティッシュ・カウンシルが事業請負となったバージョンは、Part Dにベネッセ時代のPart Cで出題されていた4コマイラストの問題がくる見込みです。
4コマイラストの設問は、過去問や練習問題が多数ある出題形式ですので、練習を数多く行えば突破できます。
- 大切なのは勉強のスケジューリング
英語スピーキングの力は一朝一夕で身につくものではありません。
直前期までの逆算スケジュールも用意していますので、最後に紹介する対策法を参考にしてみてください。
5.まとめ(本番の問題は変わるか?)
中学3年生が受験するESAT-Jは今後変わるのでしょうか?
ここまでの内容で、出題傾向や形式が変化する可能性が高いのはご理解いただけたと思います。
しかし、ESAT-Jを通して求める英語力に変わりはありません。
日頃の積み重ねで着実に英語力を身につけていきましょう。
そして、この変更が行われるのは、令和7年度の中学3年生が受験するESAT-Jからとなります。
その理由は『出題傾向が変更になる場合は、中学3年生におけるESAT-J実施の2年前までに告知をしなければならない』からです。
- Part A:従来通り
- Part B:より一層、即応力が求められる形式、かつ、ベネッセ時代のPart Dの要素(自分の考えを述べる)を含む設問へ
- Part C:表現方法の数を測定される設問へ変化
- Part D:ベネッセ時代のPart Cと同様の4コマイラストのストーリー説明
※上記はあくまでもサンプル問題からの予想であり、予想そのものが変更になる可能性があります。
ただ、焦ることはありません。
サンプル問題だけでなく、過去問や練習問題などが数多く準備されています。
そして、その使い方(ESAT-J対策法)も準備しています。
それでは最後に『ESAT-J対策法』をご覧頂き、英語学習の参考にしてみてください。
6.ESAT-J対策法はこちら!
- 英語が苦手、嫌い!
- みんなの前で英語を話すのが恥ずかしい…
- 部活動で毎日忙しく、勉強時間が取れない!
こんな悩みがあっても大丈夫!ESAT-Jで高得点獲得へ向けた、効率的な対策法をまとめています。例年、多くの中学3年生やその保護者に閲覧されている記事です。
直前対策だけでなく、日頃の英語学習の1つとして、以下の2つの記事を役立ててください!
7.お知らせ
筆者はリタイア60の名前でSNSをはじめとした発信活動を行っています。ご興味がある方は是非ご覧ください。