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ESAT-Jが中学1・2年でも?その影響は?都教委発表内容と対応策を解説

ESAT-Jが中学1・2年でも?その影響は?都教委発表内容と対応策を解説

 

こんにちは!教育業界20年以上のリタイア60です。東京都教育委員会(以下、都教委)が2023年4月26日に中学校英語スピーキングテストESAT-Jに関する新しい発表をしました。

 

 

今回の記事はここで発表された内容を該当する生徒や保護者に向けてわかりやすく解説をします。

 

 

 

1.中学生『全学年』でESAT-Jを実施

  • ESAT-J Pre 1(第1学年)
  • ESAT-J Pre 2(第2学年)

 

令和5年度にこの2つのスピーキングテストが新たに実施されることが決定。これで中学1年~3年までの全学年でESAT-Jが実施されることになります。

実施時期や実施場所は以下の通りです。

 

◆ESAT-J Pre の実施時期と場所◆
  • 毎年度1月から3月までの期間で実施
  • 原則として、受験者が在籍する中学校で実施

中学3年生は今までと変わらず毎年度の11月下旬に実施(予備日は12月)。場所は令和4年度と同様、原則として大学・都立学校等の外部施設を利用。

 

ESAT-J Pre については、GIGAスクール構想に基づく一人1台端末を利用することになるでしょう。

 

出題方針や内容については、『現時点』で大きな変更はなさそうです。しかし、以下の文面に注意が必要です。

 

ただし、社会情勢や学校の状況の変化、技術革新等により、内容を変更する可能性がある。ESAT-J の内容の変更を行う場合は、原則として、変更する年度の前々年度には変更する内容を確定する。 

※中学校英語スピーキングテスト実施方針(令和5年4月)より抜粋

 

変更がある場合には、都教委のホームページ上で告知されることになるでしょう。

 

ざっくりとした概要はこの程度ですが、ここで気になる点があります。

 

  • ESAT-J Pre の成績は、通知表(内申点)に影響するか?

 

都教委が発表している英語スピーキングテストの目的は以下の3点です。

 

  1. 中学校における英語4技能育成に向けた「話すこと」の指導の充実
  2. 都立高等学校入学者選抜における「話すこと」に関する評価の活用
  3. 高等学校における「使える英語力」を育成するための指導の充実

※中学校英語スピーキングテスト実施方針(令和5年4月)より抜粋

 

学校での評価である通知表(内申点)については一切触れていません。だからと言って、全く影響しないと言うことができるでしょうか?

 

これについて引き続き解説をしていきます。

 

 

 

2.通知表(内申点)への影響は?

◆結論◆
  • 影響する可能性が大いにある!

 

この理由について説明していきます。ポイントは以下の6点です。

 

【ポイント①】

受験者の在籍する中学校に対し、受験者の採点結果並びに東京都及び自校の分析結果を提供する』と明記。中学校の先生(通知表をつける人)は必ず結果を見る。

 

【ポイント②】

採点期間に『 スピーキングテスト実施から45日間以内で結果を提供する』と明記。遅くとも次学年最初の通知表評価を下す前に、中学校の先生が結果を確認する。

 

【ポイント③】

ESAT-JおよびESAT-J Pre の出題内容に『知識・技能の習得や、思考力・判断力・表現力などをみる』と明記。

文科省からの「学習評価の在り方」には『通知表の各教科における観点、別学習状況の評価の観点については「知識・技能」、「思考・判断・表現」、「主体的に学習 に取り組む態度」の3観点に整理される』と明記。

 

【ポイント④】

英語の観点別評価は4技能5領域(聞くこと、読むこと、話すこと(発表)話すこと(やりとり)、書くこと)で評価され、話すことが5領域中2領域を占める。

 

【ポイント⑤】

ESAT-JおよびESAT-J Pre の結果を通知表へ反映してはいけないと明記されていない

 

【ポイント⑥】

通知表をつける先生も人間。試験結果に何かしらの影響を受ける。例えば、ESAT-J Pre の結果がかなり悪かった生徒に対して「5」をつけることができるか?

 

この6つの状況が揃っている状態で、通知表(内申点)への影響が全くないと言うことができるでしょうか?目に見える形にはなりませんが、間違いなく影響が出ることでしょう。

 

 

 

3.令和6年度がターニングポイント

それでは、話をESAT-Jに戻しましょう。

 

令和5年度のESAT-Jまで(2023年12月の予備日まで)は現協定で実施。つまり、ベネッセコーポレーションが採点等の業務を請け負います。しかし、令和6年1月から(ESAT-J Pre から)新協定において実施されます。

 

新協定の内容については、令和5年度までのものと大きな変更はありませんが、気になる箇所がありました。

 

(1)採点基準の設定及び採点方法

ア 受験者の能力を正しく測ることのできる、出題方針に沿った採点基準を設定する。
イ 採点に関する研修を受講し、トレーニングを行った採点者が採点を行う。
ウ 採点は複数の採点者で行うとともに、採点結果を点検する機能を確保する。
エ 採点期間の短縮化、採点コストの低廉化の可能性を追求する。

※中学校英語スピーキングテスト実施方針(令和5年4月)より抜粋

 

  • 採点等を請け負う事業者が変わる可能性がある
  • 採点基準が変更になる可能性がある

 

都教委から発表された今後の予定では、令和5年7月に事業者の決定と公表となっています。どのような動きになるか注目です。

 

ちなみに、採点基準の変更は大きな影響が出るので注視が必要。というのも、令和4年度実施のESAT-Jでは「プレテストと比較して採点基準が急に緩くなったのでは?」と思ってしまうほど、結果に大きな変化がありました。

 

これについては、以下の記事に詳細をまとめています。

www.ritire60.com

 

 

 

4.今すぐ取り組むべきこと(無料)

  • 英語は言語。使えるようになることが大切!

 

英語を学習する上での最終目的は「使えるようになる」こと。この点は都教委も同じ見解。そのため、都教委は「無料」のスピーキング学習教材を用意しています。

 

この無料ツールを有効活用するだけでも、英語の話すことについての力は大きく飛躍します。使わないと損です!

 

  • どうやって使えば良いかわからない…

 

都教委が用意した学習ツールは非常に多い。そのため、有効な使い方が分からない、どれを使えばわからないということがあるでしょう。そのために、おすすめの学習法をまとめた記事を用意しました。

www.ritire60.com

 

また、学習計画をどのように立てるか迷っている人は、以下の記事も参考にしてみてください。

www.ritire60.com

 

多くの中学生が英語が使える、英語が大好きになることを願っています。

※これらの無料学習ツールは英語初学者の大人が利用しても効果的です。

 

 

 

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