資産運用(株式投資)が『新NISA』の影響で今まで以上に盛り上がってきました。初めて投資をするときには、多くのサイトを見て情報収集をすると思います。
それらのサイトで「資産運用の基本」として以下の2つが記載されています。
- 長期・積立・分散
- ドルコスト平均法
じつは、この2つを簡単に実行できるのが「PayPay経済圏での資産運用」であり、その入り口として最適なのが『PayPay資産運用ミニアプリ』なのです
※PayPayポイント運用ではありません!
- なぜPayPay資産運用ミニアプリがおすすめなのか?
- どの銘柄で新NISAを活用すべきか?
今回の記事ではこの2つを分かりやすく解説していきます。
1.PayPay資産運用を使うべき理由
PayPay資産運用ミニアプリは、PayPayマネーやPayPayポイントを利用して、個別銘柄、ETF、投資信託へ投資をすることが可能です。
上記1~3を上手に活用すると、投資したPayPayポイントが効率良く『現金を生み出す』ことができるのです。その手順は以下の通りです。
- PayPayポイントで銘柄購入
- 配当金(分配金)をPayPayマネーで受け取り
- PayPayマネーを銀行口座に引き出す=現金化完了
現金化には多少の手数料が発生します。それでも、ポイントから現金を生み出すことができれば、用途は自由自在。やはり現金はいつの時代も強いものです。
ただし、優秀なミニアプリでも「やってはいけないこと」があります。
- 売却益狙いの売買(成長投資枠)
【理由】売りと買いの両方で手数料が発生!
手数料分の利益を狙うと、買い時、売り時を間違いなく逃してしまいます(成長投資枠)。冒頭にも記載したとおり、長期・積立・分散が資産運用の基本。新NISAの制度を利用して、効率良く資産運用をしていくことをおすすめします。
それでは、PayPay資産運用でおすすめする銘柄を、新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠それぞれ3つずつ紹介していきましょう。
2.つみたて投資枠おすすめ3選
新NISAのつみたて投資枠には「eMAXIS Slimシリーズ」がおすすめ。つみたて投資枠対象銘柄のほとんどは、直接的な分配金の支払いがありません。
そのため、積み立てた結果、最終的に売却することを想定し、価格上昇に注目してみました。
3位:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
TOPIXとは「東証株価指数」のこと。つまり、日本国内の銘柄に幅広く投資をしていることになります。構成比上位銘柄は以下の通りです(2024年1月時点)。
銘柄名 | 構成比率 |
---|---|
トヨタ自動車 | 4.50% |
ソニーグループ | 2.70% |
三菱UFJFG | 2.30% |
キーエンス | 1.90% |
日本電信電話 | 1.50% |
東京エレクトロン | 1.50% |
三井住友FG | 1.50% |
日立製作所 | 1.50% |
三菱商事 | 1.40% |
信越化学工業 | 1.40% |
世界的に活躍をしている企業が上位銘柄に名を連ねています。このすべての企業に投資するには多くの資金が必要ですが、投資信託であれば、広く分散が可能です。
それでは、価格の上昇率はどうでしょうか?直近1年間と5年間の値動きを確認しましょう。
- 1年間で+31.06%
- 5年間で+60.13%
2024年1月上旬の時点で、日経平均株価は連日高騰しています。そのため上昇率が高く感じます。
日本のマーケットは国土面積や人口を考えると、今後心配な面もあります。そのため、世界的に活躍している銘柄が上位にくるわけです。
技術立国・日本。まだまだ強い企業が数多く残っていますので、投資先としてはおすすめできます。
2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
S&P500は、米国を代表する500の大企業に分散投資をしています。構成比率上位銘柄を見ると、米国企業でありながら、我々の生活に密着している銘柄や、一度は聞いたことがある企業名が名を連ねています。
銘柄名 | 構成比率 |
---|---|
マイクロソフト | 7.20% |
アップル | 7.20% |
アマゾン ドットコム | 3.40% |
エヌビディア | 3.10% |
アルファベット A | 2.40% |
テスラ | 1.70% |
バークシャー ハサウェイ B | 1.70% |
アルファベット C | 1.50% |
ユナイテッドヘルス グループ | 1.30% |
上位3銘柄は、日本国内でもなくてはならない企業になっていますね。アルファベット=Googleのことです。それでは価格の上昇率を確認しましょう。
- 1年間で+19.62%
- 5年間で+79.12%
先程のTOPIXと比較すると、1年間ではTOPIXの方が伸びていますが、5年間ではS&P500の方が伸びています。日本と米国のどちらに投資をするか?どの程度の期間で運用することを想定しているか?これを自分なりに考えておくことが必要です。
1位:eMAXIS Slim 全世界株式
全世界株式(オール・カントリー/通称オルカン)は1つの国に限定せず、日本を含む先進国および新興国へ投資する銘柄です。構成比率上位銘柄は以下の通りです。
銘柄名 | 構成比率 |
---|---|
アップル | 4.50% |
マイクロソフト | 4.00% |
アマゾン ドットコム | 2.00% |
エヌビディア | 1.80% |
アルファベット A | 1.50% |
テスラ | 1.00% |
アルファベット C | 0.80% |
ユナイテッドヘルス グループ | 0.70% |
イーライ リリー | 0.70% |
上位は米国企業が占めていますが、米国や日本以外にも幅広く投資をすることになるので、1つの国の状況に左右されにくい安定感が魅力です。
- 1年間で+30.45%(16,315→21,283)
- 5年間で+119.75%(9,685→21,283)
なんと5年間で2倍以上に成長しています!もちろん、いつの価格かで上昇率は変更しますので、「絶対」ではありません。
YouTubeチャンネルでは、新NISAつみたて投資枠で「eMAXIS Slim 全世界株式」に毎週積立投資をしています。ぜひ動画の方もチェックしてみてください!
3.成長投資枠おすすめ3選
成長投資枠の銘柄は、つみたて投資枠と異なり、配当金や分配金を獲得できる銘柄が多数用意されています。新NISAの真骨頂です。個別銘柄も良いのですが、長期積立運用を目指す場合、分散で少しでもリスクを抑えた方が良いでしょう。そこでおすすめなのが「バンガードETF」各種です。
3位:VIG(アメリカ増配株式コース)
VIG(アメリカ増配株式コース/バンガード・米国増配株式ETF)とは、10年以上連続で一貫して増配する方針の米国の約250銘柄が投資対象です。優良企業かつ今後の成長も期待できる企業から構成されたETF。構成比率上位銘柄は以下の通りです。
銘柄名 | 構成比率 |
---|---|
マイクロソフト | 5.52% |
アップル | 4.54% |
ユナイテッドヘルス グループ | 3.49% |
JPモルガン チェース | 3.09% |
エクソン モービル | 2.83% |
ビザ | 2.69% |
ブロードコム | 2.69% |
ジョンソン エンド ジョンソン | 2.54% |
プロクター アンド ギャンブル | 2.48% |
マスターカード | 2.36% |
やはりマイクロソフトとアップルが上位にきています。このあとを見てもらうと分かると思いますが、構成比率上位銘柄は結構被っています。ただ、比率が異なるので、そのあたりにも注目してみてください。
それでは1年間、5年間の値動きと、直近1年間の分配金を確認していきましょう。
- 1年間で+8.82%
- 5年間で+65.35%
2023年の配当実績は以下の通りです。
決算日 | 分配金 |
---|---|
2023/12/22 | $0.9156 |
2023/09/29 | $0.7705 |
2023/06/30 | $0.7731 |
2023/03/27 | $0.7489 |
年間合計 | $3.2081 |
分配金は年4回。これが非課税で獲得できる新NISAを活用しない手はないでしょう。年間の利回りはおおよそ『2.0%前後』です。
構成比率上位銘柄が全体の30%前後を占めており、これらの銘柄は今後も成長する可能性が非常に高い銘柄です。プロが選定した銘柄の構成に投資する方が、分散されていることも含めてリスクは低くなります。
2位:VTI(アメリカ株式コース)
VTI(アメリカ株式コース/バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)とは、米国市場のほぼ100%の銘柄に分散投資をするETF。その銘柄数は約4,000。ただし、構成比率上位銘柄を見ると、やはり偏りがあります。
銘柄名 | 構成比率 |
---|---|
アップル | 6.35% |
マイクロソフト | 6.34% |
アマゾン ドットコム | 3.05% |
エヌビディア | 2.47% |
アルファベット A | 1.77% |
メタ プラットフォームズ | 1.64% |
アルファベット C | 1.49% |
テスラ | 1.46% |
バークシャーハサウェイ | 1.45% |
ユナイテッドヘルス グループ | 1.15% |
構成比率上位銘柄にはIT系企業が多く名を連ねているのがわかります。現在はITバブルですので、今後も価格上昇は見込めそうです。今後もITバブルが続けば良いのですが…。
それでは1年間、5年間の値動きと、直近1年間の分配金を確認していきましょう。
- 1年間で+18.53%
- 5年間で+73.52%
売却益狙いでも問題ないくらい、長期での上昇率が高い銘柄。もちろんですが、配当利回りも悪くありません。直近1年間の分配金は以下の通りです。
決算日 | 分配金 |
---|---|
2023/12/22 | $1.0017 |
2023/09/22 | $0.7984 |
2023/06/26 | $0.8265 |
2023/03/24 | $0.7862 |
年間合計 | $3.4128 |
配当利回りは年間『2.0%前後』。前述のVIGと近い数値ですが、価格上昇率が高いことを考えると、配当利回りとしてはVIGよりも優秀と考えても良いと思います。
老後2,000万円問題をクリアするための新NISA枠1,800万円と考えると、配当金および分配金を獲得しつつ、しっかりと貯蓄を準備しなければなりません。
「制度を用意したのだから、自分で対処しろよ」
これが国からのメッセージですから。
1位:VYM(アメリカ高配当株式コース)
VYM(アメリカ高配当株式コース/バンガード・米国高配当株式ETF)とは、米国市場の中で高い配当利回りの株式で運用するETF。米国の大型株の中で、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄が中心となります。構成比率上位銘柄は以下の通りです。
銘柄名 | 構成比率 |
---|---|
JPモルガン チェース | 3.36% |
エクソン モービル | 3.10% |
ブロードコム | 2.98% |
ジョンソン エンド ジョンソン | 2.78% |
プロクター アンド ギャンブル | 2.70% |
ホーム デポ | 2.37% |
メルク | 1.94% |
アッヴィ | 1.87% |
シェブロン | 1.85% |
ペプシコ | 1.73% |
前述の2銘柄とは構成比率上位銘柄がかなり異なっているのが分かるでしょうか。VIGやVTIではIT関連などテクノロジー系企業が中心となっていましたが、VYMは金融系やヘルスケア、エネルギー系が多く、テクノロジー系は構成比は少なくなっています。
それでは1年間、5年間の値動きと、直近1年間の分配金を確認していきましょう。
- 1年間で+0.04%
- 5年間で+35.72%
今までの銘柄と比較すると、値上がり率はかなり見劣りします。売却益を狙う場合にはおすすめできませんが、PayPay資産運用ミニアプリでは配当金および分配金獲得を狙った運用ですので、そこまで気にしなくて良いでしょう。
2023年の配当実績は以下の通りです。
決算日 | 分配金 |
---|---|
2023/12/19 | $1.0995 |
2023/09/19 | $0.7846 |
2023/06/21 | $0.8767 |
2023/03/21 | $0.7172 |
年間合計 | $3.4780 |
米ドル換算ですので比較は難しいかもしれませんが、VYMの配当利回りは『3.0%前後』となっています。
バンガードのETFをはじめとして、米国銘柄の多くは年4回配当が多く存在します。国内銘柄ですと年2回というのがほとんどでしょう。ETFの利回りとして3.0%は非常に優秀です。
YouTubeチャンネルでは、PayPayポイントのみでVYMへ投資している状況を動画で配信しています。ぜひチャンネルにも遊びに来てください!
4.お知らせ
筆者はリタイア60の名前でSNSをはじめとした発信活動を行っています。ご興味がある方は是非ご覧ください。