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ESAT-Jにそっくりな会場模試が登場!本格化する中学校英語スピーキングテスト対策

Wもぎスピーキングテスト for ESAT-J(W-STE)の実施が決定しました。会場模試での実施はSAPIXに続いて2例目となります。

こんにちは!PayPay経済圏の住人、教育業界20年以上のリタイア60です。

 

筆者はこれまで、東京都中学校英語スピーキングテストESAT-J(以下、ESAT-Jと表記)について、数多くの取材や情報発信を行なってきました。今回は新たにESAT-J対策が出来る会場模試が登場しました。今回はその会場模試の紹介だけでなく、会場模試を受けた後に行う勉強法を紹介します。

 

模擬試験は受けただけでは意味がありません。返ってきた結果をもとに、自分の弱点対策を行って初めて意味があるものに変わります。今回の記事を読んで、ESAT-Jで高得点を獲得できるようになりましょう。

 

ESAT-Jについて詳しく知らない方は、以下の記事でまずはESAT-Jの全体像をつかみましょう。

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1.WもぎのESAT-Jそっくりテスト(W-STE)とは?

Wもぎスピーキングテスト for ESAT-J(W-STE)。1回3,300円は高い?筆記の模試は別料金です。模試費用が大きく跳ね上がることに。

 

  • Wもぎ Speaking Test for ESAT-J = W-STE

 

Wもぎスピーキングテスト for ESAT-Jは今年度より実施される東京都立高校入試の英語スピーキングテスト「ESAT-J」に完全準拠したWEB受験型の公開模擬試験です。これまでに東京都教育委員会が実施した試行テスト及び公表しているESAT-Jの問題構成及び採点基準に準拠しています。

アイードが「Wもぎ」を運営する新教育研究協会と業務提携より引用(外部リンク)

 

問題構成や採点基準がESAT-Jに準拠=ESAT-Jそっくりのテストを、Wもぎの会場模試として実施するということになりました。W-STEの受験1回分の費用は税込3,300円。これ以外に通常のWもぎそのものの費用が必要になります。Wもぎの都立そっくりテストは税込4,200円

 

  • 合計税込7,500円の会場模試は高くないか?

 

筆者が中学生のころ、会場模試と言われるWもぎやVもぎ(進学研究会)は3,500円〜3,600円程度だったと記憶しています。その当時の消費税は3%。増税分を加味しても、今回の7,500円は、1回の模擬試験としてかなり高額であると感じる保護者がほとんどだと思います。それでは、W-STEが本当に高いのかを検証していきますが、その前に、ちょっと気になる点を掘り下げてみましょう。

 

↓最新のESAT-J関連記事はこちら↓

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2.W-STEの気になる点

①W-STEは「どこ」で受験するのか?

えっ?会場模試なのに、英語スピーキングテストは自宅受験?ESAT-Jとそっくりなのはテストの中身だけ?試験当日の緊張感は?

 

  • 会場模試なのに、W-STEは自宅受験!

 

W-STEについては「自宅受験」での実施のようです。新型コロナウィルス感染拡大のピーク時は、多くの会場模試が自宅受験に切り替わりました。しかし、2022年時点で感染拡大は落ち着き、模擬試験を会場でやるところがほとんどです。

 

なぜ英語スピーキングテストであるW-STEだけが自宅受験なのか?理由はどこにも掲載されていません。非常に気になるところです。

 

【自宅受験の理由・筆者の予想】
  1. 話すテストに対応するだけの感染拡大防止策が各会場で用意できない。
  2. 機材の準備が主催者側で行えない(費用面や物理的な要因)。

 

あくまで予想ではありますが、会場模試を実施する企業が現時点で自宅受験をさせる理由としては、上記の内容くらいしか思い浮かびません。

 

 

 

②W-STEの結果は合格判定に影響するのか?

W-STEの個人成績表。評価の観点に基づいた採点とアドバイス・ スコア・平均スコア・偏差値・全体順位を表示。


W-STEの個人成績表では、総合点やPart毎の得点が表示されます。また、それぞれの平均点や偏差値も表示され、全体順位も掲載されます。一般的な模擬試験に出る要素は全て出るようですが、これは大きなメリットです。しかし、気になるのは、W-STEの結果を合否予想の判定に利用されるのか?ということです。

 

実施要項と個人成績表についての説明。赤枠内がポイントです。スピーキングテスト(新教育SchoolGuideWeb)より引用(外部リンク)

 

  • Wもぎの成績表には掲載されません。
  • 偏差値はW模擬の合格基準偏差値と対応するものではありません。

 

WもぎのHPに掲載されていた2つの文言。ここから推測する限り、2022年度は合否判定に使われることはなさそうですね。そもそも、ESAT-J自体が初めての年度になりますので、ESAT-Jの得点を含めたデータがないということが原因ではないでしょうか。

 

W-STEを公開模擬試験と併せて商品ラインナップに加えることで、受験生の客観的で総合的な学習成果の可視化を行います。

Wもぎスピーキングテスト for ESAT-Jはその名の通り東京都が実施するESAT-Jを志向した内容です。将来的には「W-STE」のスコアと「Wもぎ」の成績データを連動させ、より総合的な学習成果の可視化及び精緻な志望校判定に繋げて行くことを目指します。

アイードが「Wもぎ」を運営する新教育研究協会と業務提携より引用(外部リンク)

 

上記の引用文にも「将来的には」と明記されていますので、筆者の推測は間違いないでしょう。

 

実は、SAPIXでも公開模試として、ESAT-Jのそっくりのテストが用意されています。前述の通り、W-STEのコストパフォーマンスは良いのか、SAPIXのものと比較検討をしてみましょう。

 

↓ESAT-J不受験者はどうなるの?↓

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3.SAPIXの公開模試と比較

SAPIXも英語スピーキングテストの公開模試を実施。金額はW-STEよりも高いですが、サービス内容が充実しています。

 

SAPIXのスピーキングテストの特徴
  • 税込4,400円でW-STEより高い
  • 講演会で解説や注意事項、勉強方法を教えてくれる
  • 会場で実施(自宅受験ではなく、本番に近い状況)
  • 機材はSAPIXが用意(持ち物に機材がないから)
  • 成績、問題、自分の解答音声、模範音声がWEB上で提供される
  • 偏差値や順位が出るかは不明

 

1回の金額はSAPIXの方がW-STEより高いですが、サービス面でカバーしていると考えられます。講演会では、学習塾ならではの情報が手に入るでしょう。また、会場での実施ですので、本番に近い環境で模擬試験を受験できるのはメリットです。機材もSAPIXが用意しますので、その点でも本番を意識した状態になるでしょう。

 

受験後に返ってくるものについては、SAPIX、W-STEともに情報が不足している状況です。公開されている情報だけで判断すると、ポイントになるのは、以下の2点だと筆者は考えます。

 

  • 「自分の解答音声」と「模範音声」

 

模擬試験を受けた後に、自分がどこを間違えたのか(どこの発音がダメだったのか等)を復習するために、この2つは必要です。模擬試験ですから、大切なのは得点よりも自らの課題を見つけることです。そして、それを克服するために、本番に向けて練習をすることです。

 

それでは話をW-STEに戻していきます。W-STEは本当にESAT-Jに準拠しているのか?サンプル問題がWもぎHPに掲載されていましたので、ESAT-Jプレテストと比較してみましょう。

 

 

 

4.W-STEは本当にESAT-Jとそっくりなのか?

①PartAの比較

左はESAT-Jプレテスト、右はW-STEのサンプル。英文を読み上げる問題。ややW-STEの方が短く感じます。(拡大は画像をタップまたはクリックしてください)

 

PartAでの比較では、W-STEのサンプル問題の方が、読み上げる英文の単語数が明らかに少ないのが分かります。時間配分(準備時間や解答時間)は同じです。

 

サンプル問題ですので、恐らく、W-STE本番の問題はもう少し英文が長くなるでしょう(ESAT-J準拠と言われていますので、そのあたりは合わせてくると考えられます)。

 

 

 

②PartBの比較

左はESAT-Jプレテスト、右はW-STEのサンプル。質問に対して絵を見て即座に応える問題。準備時間や解答時間は同じです。(拡大は画像をタップまたはクリックしてください)

 

PartBについては絵を見て、流れてきた英語の質問文に対して解答する問題。時間配分は同じ。W-STEのサンプル問題では、流れる質問文が記載されていませんのでわかりません。ESAT-J準拠と記載されていますので、恐らく、同等の難易度だと思います。

 

 

 

③PartCの比較

左はESAT-Jプレテスト、右はW-STEのサンプル。4コマ漫画の状況を英語で説明する問題。ストーリーをつくりやすいのはESAT-Jか?(拡大は画像をタップまたはクリックしてください)

 

PartCは4コマ漫画のストーリーを英語で話す問題。時間配分はもちろん同じ。ただ、漫画のストーリーについては、W-STEのサンプル問題の方が作りにくい印象があります(受験生によって受け取り方が変わってしまう可能性がある漫画になっている印象がある)。

 

ストーリーが作れなければ、英語力を披露することはできません。英語スピーキング力を測るテストですから、ストーリーが作りやすい問題の方が良問と言われるでしょう。

 

漫画のストーリーが分かりずらい問題は、思考力や判断力を測る傾向が強くなってしまい、本来測るべき英語力を正確に測ることができない悪問になる可能性が。W-STE本番ではどのような4コマ漫画になるのでしょうか?

 

 

 

④PartDの比較

左はESAT-Jプレテスト、右はW-STEのサンプル。自分の考えを述べる問題。W-STEではイラスト内に余計な情報が入っている。(拡大は画像をタップまたはクリックしてください)

 

ESAT-JのプレテストはYouTube動画として公開されています。その動画を見ると、最新のプレテストでは、ビデオレターという設定でジョンの顔だけが映っています。しかし、W-STEのサンプル問題では、似たようなビデオ通話という設定でありながら、イラストに余計な情報までが入ってしまっています。解答には大きな影響はありませんが、少しだけ気になるところ。

 

設問内容や時間配分はESAT-Jと同じですので、あとは実際にどのような英文が流れてくるかによります。W-STEの方ではその英文が明記されていない(本番画面をサンプルとして出していると考えられる)ので比較ができないのが残念です。

 

 

 

5.学習塾でもESAT-Jそっくりのテストが受験可能?

学習塾でもESAT-J準拠のテストが受験できる?詳細は学習塾に問い合わせるしかない!

 

現在弊社では学習塾向けにESAT-J対策教材「STE®︎」(https://ste-j.com/)を提供しています。STE®︎は本番形式で気軽に受験ができるテスト型教材で、トレーニングや効果測定を目的として授業や講習に自由に組み入れて実施頂くことが可能です。一方、W-STEは相対的な自身のレベル判定ができる「模擬試験」のため、受験における出願戦略においてその結果を役立てることが可能です。弊社はSTE®︎及びW-STEによって、「授業前後に【STE®︎】で効果測定」→「【STE®︎】による複数回のトレーニング」→「模擬試験【W-STE】で相対的なレベルを確認」という方法で、ESAT-J本番に向けた十分な学習PDCAサイクルを実現致します。

アイードが「Wもぎ」を運営する新教育研究協会と業務提携より引用(外部リンク)

 

なんと、「STE」というテスト型教材を「学習塾」に提供をしているというアイード株式会社。HPを確認すると、「STE」もESAT-J準拠のテストのようです。「W-STE」も「STE」もESAT-J準拠のテストということですから、恐らく、ほぼ同じ問題形式なのでしょう。

 

STEに関しての金額はどこにも掲載されていませんので、W-STEとの比較はできません。「学習塾向け」と明記されていますので、詳細は近くの学習塾に確認するしかありません。気になる方は、通っている学習塾や、近くの学習塾に問い合わせをしてみてください。

 

↓ESAT-J直前対策のやり方はこちらへ↓

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自学自習でもESAT-Jの対策は可能!そのやり方をまとめた記事がありますので、それも合わせて読んでみましょう。

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