1.書籍概要
- 書籍名:完訳 7つの習慣
- 著者名:スティーブン・R・コヴィー
- 出版社:キングベアー出版
- 価格 :2,200円+税
- 発行日:2023年1月21日 初版第16刷発行
7つの習慣を繰り返し読んで学んだ内容をシェアするためにの記事です。全12回に内容を分けて作成していきます。全12回の内容は以下の通りです。
※リンクは該当記事へ。リンクがない場合は記事作成中です。
- はじめに
- インサイド・アウト
- 7つの習慣とは
- パーソナル・ビジョンの原則
- パーソナル・リーダーシップの原則
- パーソナル・マネジメントの原則
- 相互依存のパラダイム ←今回の記事
- 人間関係におけるリーダーシップの原則
- 共感によるコミュニケーションの原則
- 創造的協力の原則
- バランスのとれた再新再生の原則
- 再び、インサイド・アウト
2.読書のまとめ
- 人と人が心を開き、前向きに力を合わせたときに発揮されるシナジー
- 信頼口座に充分な信頼が蓄えられている状態
- お互いに学び合い、お互いに影響し合い、お互いに得ることのある人間関係
- まずは自分に打ち克って成功していなければ、他者との関係において、公的成功を収めることはできない。
- 自分を律し、自制することが、他者との良好な関係を築く土台になる。
大切なことは表面的なことではなく、内面的なことである。内面的なことは、自然と表面、外側へとにじみ出ていく。つまり、自分自身の人格が全ての土台なのだ。
その場しのぎのテクニックは、窮地に陥れば簡単に剥がれ落ちる、安いメッキのようなもの。下地が何で作られているのか、錆びた金属なのか、金や銀などなのか。メッキが剝がれたときが、その人の本来の姿である。
人格を磨く第一歩にして欠かせないものは自立である。自分を律し、コントロールすること。ここまでに本書にて学ぶことができる全てを実践することで磨き上げることができる。そして、人格なくして次のステップへは進めない。
- (信頼口座への)一番の預け入れは、口を挟まず黙って話を聴いてやることだ。
親子関係の話の流れで「聴いてやる」という上から目線の表現となっている。人は話をする時、ほとんどの人は「アドバイスが欲しい」とは思っていない。とにかく聞いて欲しい、それに尽きる。そもそも、自分の経験や価値観、ましてや若い頃の自慢話などで相手の気持ちが変わる、正しい方向に向かうことはないと思うほうが良い。
相手の考えや気持ちは、自分の影響の輪の外側にある。もし、自分の話をきっかけにして相手が変わったとしても、それはその人自身が、自らの力で変わったのであり、断じてアドバイスが良かったからではない。こう考えれば、自分が多く話すより、相手の話に耳を傾ける重要性は見えてくる。
- 外側はどんなに固い殻で覆われていても、内側には痛みを感じやすい柔らかな心があるのだ。
自分の些細な行動や言動は、自分が意識している以上に他人に影響を与える。自分では些細なことと思っているその事象は、自分のパラダイムからの判断であり、他人はその人自身のパラダイムで事象を見て判断する。つまり、相手を理解すること、思いやること。これが少しでも欠けると、信頼口座から大きな引き出しを、気付かない間にされてしまう。
- 誠実であるためには、裏表のない統一された人格がなくてはならない。自分自身のあり方にも、生き方にも。
- 九九人の心をつかむ鍵を握っているのは、一人に対する接し方だ。
誠実とは「自分の言葉に現実を合わせること」と書かれている。いくら努力をしても心から滲み出るものがあるため、テクニックでは対処することはできない。
誰かの陰口を言う、気を引くために誰かの秘密を教えるなど、信頼口座から大きな引き出しになる行為である。これを見た他者は、「自分がいない時に何かを言われてるかもしれない」と感じ、あなたを信じることがなくなってしまう。その場にいない人への態度が、その場にいる人への将来の態度として見られている。
誠実さは相互依存の関係に繋がる大切な要素である。誰に対しても同じ基準で接すること。その場にいてもいなくても関係なく接すること。裏表ない態度こそが信頼を勝ち得るのだ。
- 心の間違いは、簡単には許してもらえない。
嘘、詐欺、悪意、ミスのごまかしなど、心の傲慢さが原因の間違いのことを、心の間違いと本書では書かれている。対して、判断ミスなどの間違いは、心から謝罪をすれば許されることが多い。
また、繰り返し同じ過ちをすると、間違いの原因に関係なく、信頼口座から引き出しをされる。心の間違いは信頼口座の残高を一気にゼロにする。時には破綻状態になり、取り返すことが不可能なほどのマイナス残高となる。
- 大勢の人々のためになる仕事をどれほど効率的にできたとしても、一人の人間との関係を築けるしっかりした人格が育っていなければ、何の意味もない。
組織運営における問題点の多くは人間関係に起因する。その解決および修復には覚悟をもって取り組まなければならず、その覚悟とは、自分の内面と真正面に向き合い、見つめ直すことである。これには、仕事を効率的に行うことよりも、はるかに人格的強さが求められる。仕事においてはひとりでできることに限界がある。組織はその限界を越えるためにある。その組織を活かすのが人間関係であり、その土台が人格である。
3.お知らせ
筆者はリタイア60の名前でSNSをはじめとした発信活動を行っています。ご興味がある方は是非ご覧ください。