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話力と人間関係【大人の読書感想文・40代からの学び直し】

1.書籍概要

話力と人間関係【大人の読書感想文・40代からの学び直し】
  • 書籍名:話力と人間関係
  • 著者名:話力総合研究教育部(永崎一則氏監修)
  • 出版社:話力総合研究所出版部
  • 価格 :1,200円+税
  • 発行日:改訂3版・平成7年2月1日

 

 

 

2.読書感想文

①全体所感

 知人からおすすめされて探していたのですが、どうやら書店での購入は難しいようで、フリマアプリで検索を続けていたところ、偶然発見をし、即購入。

 ハウツー本の色も濃いですが、それ以上に、まず、人としてどうあるべきかということがストレートに記載されています。大学生や新社会人向けとして出版された書籍のようですが、30代、40代、さらにはもっと上の年齢の方が読んでも勉強になる内容です。

 小手先のテクニックだけでは通用しない、そんな社会の厳しさを改めて実感することができ、慣れに甘えている自分を反省する良いきっかけになりました。

 

 

 

②本書から学んだこと(フレーズ)

  • 話の味は、その人の味(冒頭)

 非常に重みを感じた。楽をした人生、自分勝手に生きた人生からは、深い味のある話をできるわけがない。悔しい、辛い、嬉しい、達成感など、様々なことを味わうからこそ、その人からの風味(風格)が漂う。チャレンジングな人生を送るべきだ。ダラダラと暇を持て余していては、たった一度の人生、もったいない!

  • 心の交流のないところに協働はない(P.13)

 「仕事だから」と割り切る場面もある。しかし、少しでも前向きに、そして、より良い仕事をするために、心の交流が必要。大きな仕事はひとりではできない。誰かと協働することで大きな仕事を達成できる。そして、人間はひとりでは生きられない。人生には交流が必要なのだ。

  • 話はその人以上のものは出せない(P.17)

 話す内容はもちろん、話し方や表情など、あらゆる面でその人の味(書籍内では「心格力」)が滲み出る。意識して取り繕うこともできるが、必ずボロが、言葉の端々に出てしまう。日頃から自らの心を鍛え、相手と対峙する姿勢を改めなければならないと反省する。

  • 話力をつけるということは、人間性からにじみ出る心格力を高めること(P.18)

 人は、耳意外の様々な器官から情報を得る。態度や表情、物腰など、あらゆるところを見られている。そう考えれば、日頃からの態度、考え方、姿勢、付き合いなどを改めなければいけない。何も意識せずに日々を過ごすより、少しでも意識して過ごすこと。この小さな一歩の積み重ねが、いずれ大きな財産になる。

  • 相手が誤解しないように努力するところまでが、ほんとうの誠実だ(P.21)

 D・カーネギー『人を動かす』の内容に通じる。自分本位の「◯◯のつもり」では意味がない。相手に合わせた言葉選びや話の展開は、相手の立場を想像する必要がある。つまり、話力には想像力が必要。では、その想像力をどのように養うか?日々、相手の立場に立つこと意識して、訓練を積み重ねるのみ。人間は変わることができない。生活の中に取り入れていくこと。

  • 対応力は、本質的には相手に対する思いやりであり、配慮であり、努力である(P.28)

 「相手の立場に立つ」こと。対話に必要な重要要素だが、これをできるようになるために備えなければならない基本事項が、思いやりと配慮。これは一朝一夕で身につくものではない。意識すればできるかもしれないが、その意識はふとした時に薄れ、本性が出てしまう。そうならぬよう、自分を鍛え上げるために、日頃からの努力が必要である。

  • 刃物は肉を切り、ことばは心を斬る(P.58)

 相手への配慮のひとつとして「肯定的に」捉えること。否定をすることは相手の自尊心を気づつけることになる。そのことばは相手の心に傷をつける。皮膚についた傷より治りが遅く、むしろ後々まで傷跡が残るのだ。完璧な人間など、自分を含めて、いるわけがないのだから、まずは相手の話を全て受け入れた上で、自分の考えを述べることが重要である。

  • 人間の心は、外形の影響を受けやすい(中略)心は形を求めるが、形は心を整える(P.65)

 心が先か、行動が先か。故ウィリアム・ジェイムズ氏の書籍にも同様のことが書かれている。恐らくそこから派生した文面だろう。行動が心に与える影響として分かりやすいのが、ニコニコ笑顔で過ごしていれば、心もにこやかになってくる。逆に、心がウキウキしていれば、行動も弾むような勢いになるだろう。どちらが先で、どちらが正しいということはない。ただ言えることは、行動が変われば心を変えることができるのは間違いないだろう。それであれば、本書で学んだ内容をまず実行してみることだ。

  • 人は見る人が見るように見える(P.86)

 その人が見ようとしたようにしか相手を見ることができない。そうであるならば、相手の良い面と悪い面の両方を見なければいけない。悪い面だけをみて、相手を決めつけてはならない。仮にそれをするのであれば、自分もそう見られているということ。完璧な人間はいないのだから、両方をバランスよく、思い込みを抜きにして相手と対峙するようにしよう。

  • 話は、その人の全体で語るものである(P.103)

 人間味というか、人としての厚みというか。その人がどのように生きてきたのかが話にあらわれる。たいした苦労もせず、軽い人生を歩んでいると、いざという時に力を発揮できない。うわべだけの、口先だけのテクニックではすぐにメッキが剥がれる。日頃から心を鍛えなければいけないということ。

  • 説得は、相手に対する説得者の誠実さや思いやりが基本になければならない(P.131)

 説得=自分の考えを相手に納得させる。つまり、自分を中心として、相手への配慮(相手の立場や目線)が欠けることが多くなる。相手のためを思って。この気持ちが正直に持てないようであるならば、説得という行為で人間関係が崩壊する可能性もある。そして、自分自身を客観的に観察し、説得に足りるだけの行動ができているかも考えるべきだ。

  • 人間が変わらなければ話力も変わらない。それは、どう生きるかが問われるのである(P.154)

 冒頭にあった「心格力」。人間性は自らの心のあらわれ。話す際の技術はもちろん必要だが、それ以上に心を磨くことが必要だ。そのためには、相手を想う気持ち、相手の立場に立てる余裕、相手が見ている景色を想像できる力、これらを身につける為に、日頃から自分の欠点を正直に受け止めて、反省し、実践すること。

 最初はぎこちないかもしれない。それでも続けていくうちに、いつか心が磨かれ、心格力が身につくだろう。

 

 

 

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