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1本60円のアイスを売って会社の価値を4倍にした話【大人の読書感想文・40代からの学び直し】

1.書籍概要

1本60円のアイスを売って会社の価値を4倍にした話【大人の読書感想文・40代からの学び直し】
  • 書籍名:1本60円のアイスを売って会社の価値を4倍にした話~地域限定企業を再生させた経営哲学~
  • 著者名:飯塚周一(株式会社セイヒョー代表取締役)
  • 出版社:徳間書店
  • 価格 :1,600円+税
  • 発行日:2023年6月30日 第1刷

 

【書籍帯コメント】

  • いかにして新潟の老舗地方企業は、現状維持のままでは終焉が待つ未来を脱したのか
  • 伝統へのしがらみと資金調達に悩む全ての地方企業が生まれ変わるヒントがここにある

 

 

 

2.読書感想文

①全体所感

この書籍を誰に読んでもらいたいか?営業職、特に新人から若手と言われる層の人に読んでもらいたい。理由は簡単。営業畑からの叩き上げで、企業のトップにまで登りつめた飯塚氏。営業に対するマインドや対人関係に関する考え方を学ぶことができる1冊だからだ。

さて、内容面について話をしていこう。

この書籍で企業価値が大幅上昇する裏技を学ぼうとしている人はいないだろうか。残念ながらそのような記載はない。100年以上の歴史を誇る株式会社セイヒョー。その企業価値を4倍にするという偉業。社内文化や社風は、歴史が長ければ長いほど変化させるのは容易ではない。しかし、なぜそれができたのか?

ビジネスの基礎基本を誠実に実行していた飯塚氏。もちろんそれだけでは無理だ。大切なことは「挑戦する」こと。とは言っても、闇雲に、何でもかんでも挑戦すれば良いということではない。創業時における方針、理念、存在意義。まさに原点回帰。そのうえで、変化することを恐れない挑戦を、飯塚氏自身が先頭に立ち、組織的に実行したことが、企業価値の上昇の要因となった。

冒頭に記載した「新人から若手」というのは、基礎基本を抑えた上で、新しい時代、新しい価値観からのチャレンジを存分にやってほしいということ。昔と同じやり方で成長できる時代は終わった。それでもなお、ビジネスにおける基礎基本は変わらない。それを飯塚氏の実体験を通して学ぶことができた良書。

 

 

 

②本書から学んだこと(フレーズ)

  • 考えを文字にすることは、自分を再発見することでもある

分かっているようで分かっていない。その最も身近なものが「自分」。これは原稿を書き終えた飯塚氏の感想だ。自分というより「自分の歴史」と言った方がしっくりくるかもしれない。

自分がどのような環境で育ち、どのように考え、どのように今まで生きてきたのか。それが今の自分とどのような因果関係があるのか。社会人にはこのように顧みる時間が、時に必要なのだろう。

 

  • (企業の)歴史とは企業の価値だ

創業時より、厳しい荒波を乗り越えて今生き続けている企業や組織。その歴史(社史)に価値があるということ。価値がない企業であれば、すでになくなっているはずだ。

時代は常に変化し、そのスピードは年々速まっているのを感じる。変化しながらも創業理念が変わることはほとんどなく、多くの人間がバトンを繋いで企業の今がある。その過程にこそ価値があり、それを学ぶことが「原点回帰」に繋がる。創業理念だけを見ても原点回帰にはならないのだ。

 

  • 考えることこそ、自身を向上させる唯一の方法

飯塚氏のルートセールス時代の振り返りから。考えるだけでなく、それを実行することも大切だというのは本書を読めばすぐに分かること。実行した結果を経て、再び思考錯誤。この繰り返しが仕事をバージョンアップさせるのだ。考えた上での結果であれば、考察も深くなるだろう。また、次のアクションも起こしやすくなるはずだ。大切なのは、考えることを「始めること」だ。妥協なき思考をしていこう。

 

  • 失敗を恐れず、積極的な姿勢で仕事に臨む。そして、謙虚な気持ちを持って目の前の仕事にあたる

社会人として大切な基礎基本。だが、実践するのは究極的に難しい内容。つまり、新人、中堅、ベテランなどの社会人経験を問わず、いつでも誰にでも大切な「チャレンジ精神」と「謙虚さ」。改めて自らの心に刻んで明日から仕事に取り組もう。自分が変われば周りが変わる、そして、未来が変わるのだ。

 

  • 現状から目をそらさずに、何をすべきかを考える

飯塚氏が批判覚悟でリストラを断行し、その結果、会社が好転しはじめたことに由来するフレーズ。もちろん、徹底的に考えた上で断行したリストラだ。長年のツケ、膿みを出すために行ったこと。断腸の想い、経営者ならではの苦悩。簡単な言葉で表現をしてくれているが、その背景にある現実はまさに地獄絵図ではなかろうかと想像できる。保身。誰しもが抱える心理的なもの。そのような自分の弱い面と戦えるだけの強さを日頃から鍛えるべきなのだろう。

 

  • 現状維持は「緩やかな死」

本書では「当時の弊社の場合」として記載されているが、今まさに、日本だけでなく世界的にこのような状況になっているのではないか。自身の感覚としては、結果として「現状維持」になるためには、不断の努力が必要だと感じる。業界による違いもあるが、現状維持を目指した場合はこのフレーズ当てはまる。変化速度の速い21世紀において、「現状維持などあり得ない」と考え、行動するのが常識になった。

 

  • 常に考えるということは、情熱が失われないということ

歳を重ねる度に、情熱が失われている感じがしている。しかし、飯塚氏は50代半ばをすぎてなお、情熱がみなぎっているのだ。

こうあるためには、前述の「妥協なき思考」が必要。対象は自分の将来、望む社会の姿、所属する企業の将来。それぞれに課題がある。課題を発見し、解決策を熟考する。途中で諦めることのない情熱。そこで燃え尽きず、行動に移す情熱。得られた結果からバージョンアップさせる情熱。さて、自分が50代60代になった時に持ち続けられるだろうか。いや、持ち続けられるよう努力しよう。

 

 

 

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