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ユニクロの仕組み化【大人の読書感想文】

1.書籍紹介

書籍概要

ユニクロの仕組み化【大人の読書感想文】
  • 書籍名:ユニクロの仕組み化
  • 著者名:宇佐美潤裕(元・ファーストリテイリンググループ執行役員)
  • 出版社:SBクリエイティブ株式会社
  • 価格 :1,700円+税
  • 発行日:2024年11月2日 初版第1冊発行

著者略歴

東京大学経済学部卒業。ハーバード大学ケネディ大学院修了(政策学修士)。アーサー・D・リトル経営大学院修了(経営学修士、首席)。1985年に東京海上に入社。米国留学を経て、戦略コンサルティング業界へ。ボストンコンサルティンググループ(BCG)ではパートナー、組織プラクティスの日本の責任者を務め、Organization Practice Awardを受賞。その後、シグマクシスを経て、2012年から2016年の間、ファーストリテイリングの経営者育成機関FRMIC担当役員を務めた。その後アクセンチュアの人材組織変革プラクティスのジャパン全体の責任者を経て、リード・ザ・ジブンを起点にした人材組織変革を手掛けるUNLOCK POTENTIAL(「人と組織の可能性を解き放つ」の意味)を設立。デジタルトランスフォーメーションにともなう人材組織改革、経営者人材育成、経営チーム変革、組織風土変革、新規事業創出等のコンサルティングおよび研修・講演を行っている。

書籍帯・表紙コメント

  • 生産性を上げる「原理原則」、社員の意識を高める「経営者になるためのノート」、イノベーションを促す独自の「評価制度」…。
  • 世界企業の知られざる「強さの秘密」に迫る。

どのような人におすすめ?

組織を・・・・だけでなく、資産運用をしている人にとっても、ユニクロ(ファーストリテイリング)

宇佐美氏の経験に基づくハウツーが多いが、そのまま自分のリアルに取り込むにはかなり難易度が高い。サラリと書いてあるが、そんなに簡単なものではないのが現実。

自分の現実と照らし合わせて、活かせるところ活かす、実行するという心構えで向き合うことが必要。そのため、書籍内で紹介されている「経営者になるためのノート」を早速購入した。本書内では、このノートの概要紹介が記載されており、読みたくなる、学びたくなる。そして始めてみて分かったこと。

仕事に対する覚悟が少なかった。

とても優しい文体で記載されていますが、その中には、厳しさがあります。それがわかるのが、柳井正氏からの言葉が満載の「経営者になるためのノート」。まずは仕組み化を読み、そしてノートと向き合う日々を2025年の1年間は続けていこうと決意することができました。

この書籍は人を変えることができる。今までの自分から変わりたい、そう思うビジネスパーソンは必ず手に取ってもらいたいと思います。

2.読書感想文

目的

日本を代表する企業のファーストリテイリングから学ぶことは多い!

この書籍を通して、私自身が学ぶことができたことを「5つの学びフレーズ」としてお伝えします。読了することで、どのような姿に自分が成長できるかをイメージしてもらい、この書籍を手に取ってもらえたら幸いです。

5つの学びフレーズ

一品一品に魂を込めることこそ、売れるものをつくる最適解だよ

メーカーにおける原理原則。私自身もメーカー勤務。「売れるものを作ろう」と日々思案しているものの、ひとつ忘れていたものがあったなあ、と反省させられた。忘れていたのは「顧客の笑顔」。一番大切にすべきことだし、購入顧客、エンドユーザーの満足なくして、売れ続ける商品なんてないんですよね。

反省する前は「とにかく利益を上げる」ことを優先していたなあ。コストを抑え、コンテンツを流用して、それなりのもので稼げるものを・・・と。ただ、こういうことも現実的には必要なのかもしれないが、これに対して使命感は何もない。今の会社にいて、本当にやりたかったことってなんだっけ?ふと思い返す場面も。

ノートを読んで確信に変わった。今一度、自分が目指すゴールを、使命感を明確にして、そこに向かって日々走り抜けることの大切さ。気づいた時から始めれば、遅いということはないはずですね。

儲けは全身全霊をかけてお客様に喜んでいただいた先にあります

ですよね、ほんと。求めるものは利益ではないんですよ。利益は勝手に転がってくると考えても良いくらいなのかな。顧客が満足する商品を用意できれば、その対価は自然と支払われるわけで。商品の質もそうでしょうし、提供するサービス(無形)であることもあるでしょう。

組織における各部署それぞれが、顧客満足と真に向き合って考え抜き、実行していくことが、自然と利益になるんですよね。こういう感覚、もう何年も忘れてたな。青臭いかもしれないけど、20代や30代前半くらいまでは熱い想いを持って仕事に向き合ってた記憶がある。いつからだろう、顧客を見ずに、組織を優先してみるようになってしまったのって。

全身全霊をかける覚悟。これは一朝一夕では戻ってこない。社会人経験が豊富になればなるほど、若いころに見えなかった景色を見てしまう。そして、どこか「守り」に入るようになっている自分がいる。改めて問いかけてみました。「仕事をしててワクワクする?」。今はワクワクがなくなりつつある。これじゃあ駄目なんですよね。今一度、自分と向き合わなきゃ。

「経営者」とは「成果を上げる人」です

ズバッときた、自分の胸に。そして明確で分かりやすい。では、成果って何なの?これは「ノート」の方にも記載してありますが、「宣言をし、その約束を実現させ、儲けることができる」こと。勘違いしてはいけないのは、「儲けが出れば良い」ということではない、これを肝に銘じなければいけません。

「どのようにして儲けたか?」を考えよう。ラッキーパンチで利益が出た?口八丁手八丁で顧客に商品を売り込んだ?そこに自分の使命感はあったのか?有言実行できていたのか?これらを改めて自分と正直に向き合ってみよう。

うん、今の自分にはないな。使命感を持ち、宣言し、実行して成果を出したこと。ビジネスパーソンとして足りないことが多すぎるんですよ、自分には。表面の知識だけで戦っている、深く思考できていない、だから宣言できないし、約束できない。その約束を実現する覚悟を持って日々取り組んでいない。

あれ?なんか暗くなっているなあ・・・。でも、そこに気付いて、乗り越えてこそ、ビジネスパーソンとしての次のステージがあるのでは?2025年、新年早々、本気にならなきゃいかんなと。

仕事をする上で一番楽しいのは、自分で考えて自分で実行することだ

ああ、やっぱりね。楽しめてないもん、今。いや、楽しくないということではないんですよ。ただ、ワクワクするというか、滾る想いとそこに向かう熱血さというか、何か足りてない、乾いた感じっていうの、わかりますかね。これを「他人のせい」に、どこかでしている自分がいた、と気付くのです。

結局、自分と向き合ってないからこうなるんですよ。このフレーズで言えば、自分で「本気になって」考えていないということかな。それとなく日々を過ごすだけで、お給料がもらえて、年々昇給する。年収も順調に増えていく。この程度でいいか、って思ってしまってたわけです。だから「顧客を見ず、組織を見る」というスタイルになっちゃったのかな。

自分を変えるのは自分しかいないんですよね。自分の行動で自分を変えるしかないんです。甘えていたかな、40代中盤まであと少しのオッサンなのに。今日から俺は・・・。

過去に自分たちが決めたことを否定してもいいから、正しいことをやる

朝礼暮改、いや、朝礼朝改!それくらいのスピード感がユニクロにはある。そういえば、自社の創業者も同じことを言っていた。「俺は朝礼朝改だ!何が悪い!」って居酒屋で。

大切なことは「軸がブレない」ことなんですね。今まで何度か記載した「使命感」だったり、最近の企業で言えば、ミッション・ビジョン・バリューということ。その目的、ゴールに向かうためには、時代の変化、状況の変化を察知したら、即変更。いつまでも過去にこだわっていてはいけないのです。

VUCA時代と呼ばれる現在。状況を見て、その都度判断する、決断する。気まぐれでは駄目ですよ。誰もが納得するのであれば、誰もがそのゴールに向かうために必要だと思えるのなら、朝礼暮改、朝礼朝改で良いのですね。まずは軸をしっかり作ろう、自分の中に。

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