こんにちは!PayPay経済圏の住人、リタイア60です。今回はPayPayから離れて、本業である教育業界の話をしていきます。
都立高校入試の総合点として利用される英語スピーキングテストのESAT-J(English Speaking Achievement Test for Junior High School Students・読み方はイーサットジェイ)。教育業界では大きな話題になっています。
2020年9月には、都立高校入試の総合点にどのように反映していくかの最終案が発表されました。どの程度の配点かをまだ知らない方は、こちらのリンクからご確認ください。
高校入試の得点に関わるなら対策が必要になりますよね。実は家庭でもできるスピーキングテスト対策があります!そして、無料で利用できる教材が多数用意されているのです。それらを使わない手はありません。
この記事では「どの教材を」「どう利用するか」を分かりやすく解説していきますので、是非最後までご覧ください。
1.ESAT-Jの内容と評価の観点
4つのPartは以下のような出題形式になっています。
それぞれのPartに対して「評価の観点」が3つ用意されています。
PartC・Dは全ての観点を総合的に評価される難易度の高い問題です。詳しくは東京都教育委員会が発表している以下のリンク先資料をご覧ください。
↓ESAT-J不受験者はどうなるの?↓
2.無料で利用できる学習サイトの紹介
①国際教育・東京ポータル
Tokyo Portal for International Educationは、都のグローバル人材育成施策のプラットホームとして、各事業を具体的かつ多面的にご紹介し、より多くの皆さんの学習や活動のお役に立てることを目指しています。
引用元:Tokyo Portalについてより抜粋
東京都教育委員会が長年取り組んできたグローバル人材育成について詳しく明記されているサイトが「国際教育・東京ポータル」です。ESAT-Jについて詳しく知ることができるようになっています。
また、東京都教育委員会は英語スピーキング学習に必要な教材を数多く用意しており、そのサイトへのリンクが用意されています。
このサイトは受験生だけでなく、保護者の方も必ず見るようにしてください。
英検対策もESAT-Jのスコアアップに繋がる大切な勉強!3級獲得は必須です!プレテストの結果から、英検3級レベルでB評価相当、英検準2級レベルでA評価相当となっています。英検2次対策がESAT-Jを突破するためのカギに。旺文社の英検対策教本は英検受験生必携のテキストです。この機会にネットショッピングで購入してしまいましょう!以下のリンクから直接購入できますので、クリックしてご覧ください。
②東京都国際教育チャンネル(YouTube)
英語の「話すこと」に関する能力を育成するために、中学生を対象とした映像教材「『話すこと』トレーニング」を作成しました。映像を視聴し出題される問題に答えることで、スピーキングの学習に取り組むことができます。
引用元:「話すこと」トレーニングより抜粋
東京都教育委員会が用意したYouTube動画。レベルがStage1から3まで用意されており、自分のレベルに合わせて練習ができます。
構成を見て「あれ?」と思いませんか?この構成は前述した「ESAT-Jの出題形式」と同じ流れになっているのです。つまり、この動画はESAT-Jの直前対策に欠かせない学習コンテンツなのです。そこで、東京都国際教育チャンネルへのリンクを用意しましたので、一度覗いてみてください。
受験生とその保護者の方は必ずチャンネル登録をしておきましょう。
↓ESAT-J直前対策ならこちら!↓
③TokyoGlobalStudio(トウキョウグローバルスタジオ)
東京都教育委員会が、多様な機関と連携して制作した、英語を使う楽しさや有用性を体感できる、英語動画教材です。
引用元:TokyoGlobalStudioについてより抜粋
動画は4つのレベルに分けられており、約100本もの動画学習コンテンツが格納されています。
英語スピーキングは自分が思っている以上に話せないものです。小学生レベルからしっかりと学び直すことが実は一番効率的なスピーキングの学習になります。まずは恥ずかしがらずに英語を声に出してみることから始めましょう。教材の特色など、もっと詳しく知りたい方は、以下のリンクから確認をしてみてください。
サイトには動画だけでなく、ワークシートも用意されています。隅々まで利用することで学習効果がアップしますよ。
3.これで完璧!ESAT-J対策のやり方
①英語スピーキング学習カリキュラム(無料)
中学3年生になってからの対策を想定してスピーキング学習のカリキュラムを作成しました。紹介した無料学習コンテンツのみで対応できますので、参考にしてみてください。
※平日のみ、土日祝日はお休みでOKです。
- TokyoGlobalStudioの「Beginner」の動画を1日1本ずつ学習する
レベルは小学3・4年生ですが、侮ってはいけません。この時期はまだ受験生としての学習ペースが掴めていないことが多いです。まずはスピーキング練習の習慣付けとして取り組みましょう。
内容は中学3年生にとって非常に簡単ですが、コミュニケーションとして当たり前のことを学ぶので、必ず実施するようにしてください。
- TokyoGlobalStudioの「Elementary」の動画を1日1本ずつ学習する
小学5・6年生レベルとされていますが、文法事項の基礎を復習するのに最適です。ワークシートも充実。英語が苦手な人とっては非常に勉強になる内容です。もし時間に余裕があれば、何度も繰り返し学習してもらいたい箇所です。
この時期はゴールデンウィークがあり、どうしても気が緩みがちに。ここで学習のペースを崩さなければ、夏まで一気に駆け上がることができます。
- TokyoGlobalStudioの「Basic」の動画を1日1本ずつ学習する
いよいよ中学レベルへ突入。動画は全部で40本。ワークシートの内容も充実しています。ページ数はそこまで変わりませんが、扱う知識量が増えていきます。その為、1日の勉強時間は4・5月の頃より多く必要です。
取り扱う文法事項は、最後には仮定法まで入っています。これ以外にも、この時期の学習としては予習分野になる文法事項も扱います。Basicはこの後にもう一度復習する機会を用意していますので、予習分野に関しては、最初は「そいうものか」という意識で触れる程度にしておきましょう。
7月後半からは夏休みも始まり、受験の天王山と言われる夏期講習も始まっていきます。ここでギアチェンジをしましょう。
- 東京都国際教育チャンネル「Stage1と2」のESAT-J類似問題で力試しをする
夏休み中の8月にESAT-J類似問題をやることで、文法や単語について中学内容の総復習になります。特に難易度が高い「状況を描写・説明する(PartCに相当)」と「考えや意見を述べる(PartDに相当)」については、以下の流れで問題を解いてみるといいでしょう。
- 問題の動画を視聴
- 回答を日本語でノートに書く
- 日本語の回答の下に英文を書く
- 英文を発音する
何度か繰り返し練習をして、2番と3番を頭の中で素早くできるようになることを目指していきましょう。
8月、つまり夏休みの頑張り次第で差がつきます。9月からの復習タームに影響がありますので、手を抜かずに繰り返しトライしましょう。
- TokyoGlobalStudioの「Basic」の動画をもう一度、1日1本ずつ学習する
6・7月に一度学習した内容の為、その頃よりはスムーズに学習が進むはずです。そして、夏休み中に行ったESAT-J類似問題で、自分の苦手なところは把握出来たはず。その結果、このタイミングでの復習が効果的になります。時間の許す限り「Basic」を何度も復習しましょう。
4月から始めた英語スピーキング対策で最も力が伸びる時期がここです。開始から約半年後にスピーキング力を開花させましょう。
- 東京都国際教育チャンネル「Stage3」のESAT-J類似問題で最後の仕上げを行う
やり残していたStage3をここで使います。ESAT-Jは11月下旬に本番を迎えます。もし余裕があれば、Stage1から復習するのも良いでしょう。ESAT-Jの「型」をこの時期に徹底して叩き込むようにしましょう。
このカリキュラムの通り、無料の学習コンテンツを上手に利用すれば平均点以上は確実に取れ、高得点を狙うことも可能です。
②英語スピーキング模擬テストを受けよう(有料)
- 自分は今、どの程度のスピーキング力がついてきたのか?
前述の学習カリキュラム通り学習していても、このように不安になることがあるでしょう。スピーキング力の測定については、無料学習コンテンツを利用しているだけではできません。
その為、英語スピーキングの模擬テストを適宜受けることをお勧めします。模擬テストを受けることで、その時点の実力や弱点を把握することができ、その後の学習に役立つ資料が手に入ります。機会があれば必ず受けるようにしましょう。
2021年11月時点で、以下の2つがESAT-Jの模擬テストとして用意されています(どちらも費用がかかります)。
①アイード株式会社のSTE
「STE」は学習塾に対して提供されるサービスです。通っている学習塾または近くの学習塾に問い合わせをしてください。
②株式会社サインウェーブのELST
「ELST」は学習アプリです。ダウンロード自体は誰でも可能。アプリ内のコンテンツとして対策トレーニングと模擬テストを提供しています。
4.最後に(メッセージ)
★2022年3月2日追記★
ESAT-Jに関する新しい情報が出てきましたので記事にまとめました。こちらの記事も参考にしてください。
どの科目の学習でも、大切なのは学習をした後のテスト。学習=インプット、模擬テスト=アウトプットなのです。この繰り返しにより、学習のPDCAサイクルがうまく循環していきます。
この中の「Check」が模擬テストに当たります。その後に改善が行われ、再び計画へ。良いサイクルをする為には「Check」をする仕組みが欠かせず、PDCAサイクルの中で最重要と言っても過言ではないのです。
テストが好きな子供は少ないと思いますが、模擬テストは積極的に受験し、日々の学習改善に活かしていきましょう。
5.お知らせ
筆者はリタイア60の名前でSNSをはじめとした発信活動を行っています。ご興味がある方は是非ご覧ください。
毎週土曜日更新!PayPayポイント運用×チャレンジコース×自動追加×放置をコンセプトに運用状況を報告しています。PayPayポイント運用を利用している方は一見の価値アリです。
PayPayに関する様々な内容を、あらゆる角度から紹介している記事を集めています。お得なポイント獲得方法なども掲載中。
株式投資を行っている筆者が資産形成について書いている記事を集めています。アラフォーによるアラフォーの為の資産形成を中心に発信中。
リアルな日本株積立投資の記録を紹介。コンセプトや積立ルールは「第0週目」をご覧ください。
本業である教育関連の記事を集めたカテゴリーです。正社員として現場での指導経験がある筆者が学習法や入試の重要ポイントなどを中心に記事を執筆中。
PayPayクーポンを開催している飲食店に訪問して食レポ記事を投稿しています。個人経営の店舗を中心に訪問。お世話になっている飲食業界を盛り上げよう!
上記以外にも様々なカテゴリーで記事を発信しています。興味があるカテゴリーがございましたら、是非ご覧になってください(可愛い愛犬記事もあります!)。