こんにちは!PayPay経済圏の住人、リタイア60です。
2021年12月24日(金)。クリスマスイブと華金が重なる最高の日に、最悪な発表がされました。それが、
- PayPayボーナス運用の一部有料化
有料化される内容は以下の部分です。
■交換(追加)するPayPayボーナスが100円以上の場合
お客様が選んだコースの参照資産の価格に1.0%のスプレッドを考慮し、PayPayボーナスが運用ポイントに交換(追加)されます。
無料で利用できるのが魅力であったPayPayボーナス運用。しかし、筆者が別の記事で書いていた通り、PayPayボーナス運用はPayPay証券へ誘導するための入り口であるということが、正式に証明されました。ただ、PayPay証券側も慈善事業で行っているわけではないので、当然の流れです。
それでは、PayPay経済圏の住人として、今回の一部有料化について個人的な見解をここに残していきたいと思います。
- 1.用意周到の一部有料化発表
- 2.証券会社がなぜS&P500で売買を促したのか?
- 3.スプレッドがPayPay証券より高くなるのは当たり前
- 4.ボーナス運用利用者は激減するのか?
- 5.筆者はどうするのか?(まとめ)
- 6.お知らせ
1.用意周到の一部有料化発表
一部有料化が発表される前の、2021年12月22日、PayPayボーナス運用の利用者が500万人到達後のTwitterキャンペーンが行われました(詳細は概要枠内の引用元リンクを参照)。
このイベントが開始されれば、ユーザーは積極的にフォローとリツイート・ツイートを行い、PayPay証券についての情報がTwitterを通して拡散されます。
その間に、しれっと有料化を発表するという状況。ほぼ間違いなく、500万人到達後に一部有料化するということはサービス開始当初からの既定路線だったでしょう。
その理由を1つずつ明かしていきましょう。
2.証券会社がなぜS&P500で売買を促したのか?
筆者は2021年10月19日に以下の記事を投稿しました。
この記事には、S&P500に連動しているPayPayボーナス運用で、売買を促進する運用法「のみ」を紹介していたことに違和感を感じ、「長期×分散×積立の重要性」について記事の中で言及しました。
その記事の結論では、PayPay証券の手数料設定の仕組みと、PayPayボーナス運用利用者がPayPay証券にとっての見込み顧客になるということを明言しています。
- 証券会社が「長期×分散×積立」の有効性を知らないわけがない
- S&P500は世界的に人気があるETF?これを積極的な売買を仕掛けるよう誘導しているのには必ず理由がある。
すべては「PayPay証券へ繋げる為の戦略」です。
- 株式投資へのハードルを下げる(これは非常に良い)
- 売買をすることで利益があがる(嘘ではないが長期運用の視点は?)
- 売買することが当たり前の状態にさせる
仮に証券口座を開いてもらっても、PayPay証券の手数料設定では、積極的な売買を行ってくれなければ収益が見込めないのです。だからこそ疑似的運用であるPayPayボーナス運用で売買をすることに慣れさせるよう誘導しているのです。
そして、500万人達成をしたので、既定路線通り、一部有料化に切り替えたという流れです。恐らく、今後さらにサービスの有料化範囲は広がるでしょう。
- 株式投資がもっと一般的になれば、最終的にはPayPayボーナス運用を切り捨ててしまうことも…。
この後に記載をしますが、今回の一部有料化は、「投資初心者を狙った戦略」であるというのが見え透いてしまいます。すでに証券口座を持っている人なら、手数料設定が高いか安いか、それによるメリット・デメリットは考えられます。その為、今回の戦略にはハマらず、PayPayボーナス運用を続けるか辞めるかの二択になってしまうからです。
3.スプレッドがPayPay証券より高くなるのは当たり前
2021年9月29日に投稿したPayPay証券の手数料に関する考察。筆者が利用しているネオモバイル証券との比較を行いました。
詳しくは上記リンク先の記事で確認してもらいたいのですが、PayPay証券の手数料は国内外および時間帯によって、売買にかけるスプレッドに幅を持たせています(そもそも、大きな金額で株式投資をする場合は、ネオモバイル証券の方が手数料は断然お得になります)。
- 基準価格に0.5%~1.0%を乗じた価格での売買
- 1.0%のスプレッドは国内上場有価証券の時間外取引の場合のみ
冒頭に記載したPayPayボーナス運用の一部有料化の「100円以上追加時に1.0%のスプレッドを掛ける」というのは、異常なほど高い手数料と考えられます。ボーナスを引き出すときには掛かりませんが、追加時に投資額が1.0%削られることは大きな問題。
敢えて大きな問題だと思わせるほどのスプレッドにすることにより、PayPay証券の方が安く見えるようにしているのです。
- 目的がPayPay証券に口座を開いてもらう為だから
冒頭に記載した通り、PayPay証券は企業であり、慈善事業団体ではありません。ですから、無料で人気のあるサービスはいずれ有料化していくのが当然の流れ。PayPayボーナス運用を無料にする分、他の有料サービスがセットで売れるなら話は別ですが、設計上そのようにはなっていません。
だからこそ、前述の通り、今後更なる有料化範囲の拡大やサービス停止も視野に入れてPayPayボーナス運用を利用することが大切です。
4.ボーナス運用利用者は激減するのか?
筆者が積極的に利用しているTwitterでは、筆者以上にPayPayボーナスを貯めて運用している人を多く見かけます。そして、積極的にPayPayボーナスの出し入れを行っておりました。このような人達にとってみたら、今回の一部有料化の話は面白くありません。
- Q:PayPayボーナス運用利用者は減るか?
- A:一時期は減るが、その後回復する。
一部有料化になった後に、初めてPayPay及びPayPayボーナス運用に出会った人にとってみれば、有料サービスであるのが当たり前となります。
また、考えようによっては、PayPay証券口座での取引より、PayPayボーナス運用の方が若干安く感じるので、まずはお試し体験で、と考える人も一定数います(実際には配当金などを考慮すると証券口座の方がお得)。
- 上記のように、投資初心者抱え、その後で狙い撃ちをしていく
PayPayボーナス運用で初めて投資を体験した人にとっては、売買することが当たり前であるように誘導しています(長期運用に関するプラス面の説明が2021年12月時点ではほぼ無いから)。
PayPayボーナス運用を利用し続けていくと、銘柄を選ぶことができ、配当金などが手に入るPayPay証券の方が総合的にお得であると気づき、証券口座を開設する流れになるでしょう。
すでに投資を長くやっている人はターゲットになっておらず、これから生まれてくる個人投資家、つまり、投資初心者を狙い撃ちする方針が明確になったということになります。
5.筆者はどうするのか?(まとめ)
筆者はPayPayボーナス運用を「チャレンジコース×自動追加×放置」の戦略で1年以上継続してきました。そして、その軌跡を、ブログやYouTubeで発信しています。この方針を変えるのか?
まずは、今までの自動追加の履歴を確認しました。当然、1回100円以上の自動追加がいくつもありましたが、同時に1円~数10円の追加も山ほど目に止まりました。主に1回100円を超えるのは以下の内容でした。
これらのイベントは大きな額の還元に結びつきます。そこで、実際に手数料として1.0%のスプレッドが筆者にとって妥当かどうか、許容できる範囲かどうかを計算をしてみました。
- 3,000円の商品を30%還元で購入
- 全てPayPayボーナスで換算すると900円の還元
- 900円の1.0%は9円。
1回単位で取られる手数料としては微妙な印象で、判断がつきにくい。この程度の額でも、塵も積もれば山となる。そこで、1年間のボーナス獲得額で計算をしてみます。
- 1年間で約77,000円のボーナス追加(第52週の週報より)
- このうちの70%が1回100円以上の追加と仮定すると、53,900円。
- 53,900円の1.0%は539円(これが年間手数料と考えられる)。
チャレンジコース×自動追加×放置の戦略における年間の手数料としては、仕方ないと「許容」しましたが、もちろん納得はしていません。
なぜなら、筆者が利用しているネオモバイル証券なら、この程度の額なら、手数料は毎月20円(Tポイント還元含む)。1年間で240円となります。
手数料を取る分、他のサービス面が強化されていけばありがたいのですが、そこはまだまだ未知数です。今後のPayPay証券の動きに期待することにしましょう。
- 筆者は今までと変わらず、チャレンジコース×自動追加×放置の戦略でPayPayボーナス運用を利用し続け、ブログ、YouTubeでの発信を継続する。
筆者は投資初心者の方に向けて、実例を通して情報を発信していきたいと考えています。その理由は、
- 投資での一番大切な資産は時間だから
PayPayボーナス運用の状況をリアルにお伝えする事で、投資に対して考える際のショートカットになるはずです。この記事をご覧頂いた皆様の資産形成がうまく進んでいくことを心よりお祈りいたします。
6.お知らせ
筆者はリタイア60の名前でSNSをはじめとした発信活動を行っています。ご興味がある方は是非ご覧ください。
毎週土曜日更新!PayPayボーナス運用×チャレンジコース×自動追加×放置をコンセプトに運用状況を報告しています。PayPayボーナス運用を利用している方は一見の価値アリです。
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