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PayPay証券が推奨しているPayPayボーナス運用のやり方は正しいのか?

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こんにちは!PayPay経済圏の住人、リタイア60です。

 

今回はPayPay証券ホームページを見た時に驚いた事について、注意喚起の意味を込めて記事を作りました。

 

PayPayボーナス運用方法の結論
  • PayPayボーナス運用は「長期積立」がベスト

 

PayPay証券が、そして、PayPayボーナス運用が狙っていることは何か?それを明らかにしていきます。

 

PayPayボーナス運用サイクル

PayPay証券が推奨している運用サイクル

 

PayPayボーナス運用の紹介ページには、下図のような案内が掲載されています。

 

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PayPayボーナスを運用するサイクル
引用元:PayPay「ボーナス運用」からスタートより

 

  • 間違いではないが、誤った理解に繋がる恐れがある

 

「④運用損益が出る」の後が「⑤運用残高を引き出す」となり、その後に、「買い物で使う」と「再び運用」の2つに枝分かれをしています。

 

PayPayボーナス運用において「運用残高を引き出す」ということは、株式投資で言えば、「利確や損切り」をすることを示しています。

 

これが「誤った理解に繋がる恐れがある」と筆者が考えている箇所です。

 

投資には短期運用の他に「長期積立運用」という考えもあり、「長期×分散×積立」の考えが、ETFの運用では特に有効と言われています。

 

PayPayボーナス運用はETFであるS&P500に連動していますので、本来推奨すべき運用サイクルはこの後に示すものになるはずです。

 

本来のボーナス運用サイクル

 

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筆者が考える正しいボーナス運用サイクル
引用元:PayPay「ボーナス運用」からスタートよりを筆者が加工

 

運用損益がでたら
  1. そのまま長期運用として放置
  2. 運用残高を引き出し、ETFが安くなったら再度追加
  3. 運用残高を引き出し、買い物に利用

 

この3択になるはずです。つまり、PayPay証券側が用意した図では、

 

  • ETF運用に大切な長期運用の視点が、敢えて抜かれている

 

連動対象がS&P500という非常に優秀なETFですので、PayPayボーナス運用において長期運用の考えは必要不可欠。このことを証券会社が知らないはずがありません。

 

ちなみに、運用残高を引き出した後、「買い物に利用す」ることは間違いではなく、むしろ「PayPayボーナスで複利効果を生み出す」為に必要なことです。

 

PayPayボーナスの複利効果については、以下のリンク先記事にまとめていますので、是非ご覧ください。

 

 

それでは、なぜPayPay証券は利確や損切りにあたる「運用残高を引き出す」を推奨するのでしょうか?それを説明していきます。

 

なぜ「運用残高を引き出す」が前提なのか?

 

「運用残高を引き出す」を推奨する理由
  • 今後、PayPay証券の顧客として取り込み、売買手数料で売上を確保する為

 

こう考えているからこそ、運用残高を引き出す、つまり、利確や損切りをすることを推奨しているのです。なぜ推奨するのか?実は、PayPay証券の手数料設定に秘密があります。

 

PayPay証券の売買手数料

①国外上場有価証券

日本時間 23:30~6:00→「基準価格」に0.5%を乗じた価格

※夏時間 22:30~5:00

上記以外の時間帯→「基準価格」に0.7%を乗じた価格

 

②国内上場有価証券

東京証券取引所の立会時間内→「基準価格」に0.5%を乗じた価格

上記以外の時間帯→「基準価格」に1.0%を乗じた価格

引用元:手数料について(PayPay証券)

 

  • 株式を買う(ボーナスを運用へ追加する)時に0.5%の手数料
  • 株式を売る(運用残高を引き出す)時に0.5%の手数料
  • 株式を「買う→売る」の一連の取引で合計1.0%の手数料がかかる。

 

つまり、PayPay証券としては、株式売買の約定回数が増えれば増えるほど、手数料の売上が上がる仕組みになっているのです。

 

この手数料の設定は、他の証券会社と比較すると割高になることが分かっています。

 

ネオモバイル証券とPayPay証券の手数料比較を詳しく解説していますので、興味がある方は以下のリンクからご覧ください。

 

 

それでは、PayPay証券が推奨する「運用残高を引き出す」を前提としたやり方が正しいのかどうか。もう少し深堀をした後に、過去の値動きから計算していきましょう。

 

どのような運用方法がいいのか?

PayPay証券が推奨している運用方法

 

PayPay証券ホームページでは、前述以外のページでもPayPayボーナスの運用方法について言及しています。

 

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どのような運用方法がいいの?
引用元:ボーナス運用で学ぶ疑似投資体験より

 

  • 安い時に買い(ボーナスを運用に追加する)、高い時に売る(運用残高を引き出して)

 

これは株式売買の基本中の基本。投資だけに限らず、ビジネス全体に共通する基本です。

 

しかし、PayPayボーナス運用はS&P500という優秀なETFに連動しています。この運用方法を推奨していくのは実際にはどうなのでしょうか?

 

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PayPayボーナス運用のコース説明
引用元:ボーナス運用で学ぶ疑似投資体験より

 

幸いにも、スタンダードコースの説明部分に「投資初心者の方や長期での運用向け」と明記されていました。

 

長期運用について全く触れていないわけではありませんが、長期運用のメリット(S&P500だからこそのメリット)については、やはり記載されてません。

 

長期運用の視点を学ぶには?

 

  • ETFは分散投資だから長期積立がベスト

 

「ウェルスナビ」では資産運用の情報を数多く発信しています。特に、長期×分散×積立に関してはとても分かりやすいです。

 

 

ウェルスナビはPayPay証券と異なり、長期運用に偏った情報が多いです。短気運用が悪いのではなく、使い方次第ということですので、こちらにも注意が必要です。

 

大切なことは、短期・長期それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分自身の投資スタイル、投資のマイルールを決めていくといいでしょう。

 

投資の基礎知識習得法
  • PayPayボーナス運用ホームページで短期運用の基礎を、ウェルスナビのコラムから長期分散積立の基礎を学ぼう

 

PayPay証券が推奨する運用方法は儲かる?

S&P500の状況確認

 

それでは実際にPayPay証券が推奨する運用方法は儲かるのかを見ていきましょう。まずはS&P500の値動きを確認します。

 

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S&P500の2021年1月から10月15日までの推移

 

約10ヶ月間で19.93%の伸長。その間、価格変動の波が当然のようにありますが、長い期間で見ると驚異的な成長力です。

 

PayPay証券が推奨している通り、運用残高の出し入れをして利益獲得を狙う場合、大きな上下動の波、つまり、出し入れして儲かるポイントを的確に捉えなければなりません。

 

運用残高の出し入れポイント例

 

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左:2021年1月29日 右:2021年2月16日

 

  • 2021年1月29日 3,714.24円時点でボーナス追加
  • 2021年2月16日 3,932.59円時点で運用残高引き出し
  • 5.88%の利益
  • スタンダードコース10,000円→10,588円
  • チャレンジコース10,000円→11,764円

 

スタンダードコースで5.88%の利益。チャレンジコースなら17%以上の利益を獲得できます!これはとても魅力的です。これならPayPay証券が推奨する取引が正しいと感じます。

 

しかし、実際に経験すると分かるのですが、毎回このような「理想的なタイミング」で運用残高を出し入れできることはなかなかありません。過去のデータを利用するからこそできる、「架空の理想的な売買タイミング」です。

 

このように短期運用では売買のタイミングが一番難しいのです。投資の入り口としてそれを推奨しているPayPay証券。信用を失う可能性が高いというリスクを背負っています。

 

ところが、PayPayボーナス運用であれば、運用残高を引き出すタイミングを誤っても、損をする可能性が低いのです。

 

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左:2021年1月29日加工あり 右:2021年3月4日

 

  • 2021年1月29日 3,714.24円時点でボーナス追加

 ★運用残高を引き出すタイミングをミス!★

  • 2021年3月4日 3,768.47円時点で運用残高引き出し
  • 1.46%の利益
  • スタンダードコース10,000円→10,146円
  • チャレンジコース10,000円→10,438円

 

S&P500自体が現時点では成長を続けていますので、運用残高の出し入れタイミングを多少誤っても自然と利益が出ます。

 

その為、投資初心者の方を短期売買に引き込みやすい環境ということになります。

 

「証券口座を開設しよう!」となった時に、手軽に国内外個別銘柄やETFなどを購入できるPayPay証券は便利で魅力的に映りますので、顧客の囲い込みに成功すると言えるでしょう。

 

このときに、前述した通り、短期運用のメリット・デメリット、長期運用のメリット・デメリットを理解した上で本格的な投資活動に進んでいくことが良いでしょう。

 

筆者推奨の「チャレンジコース×自動追加」の場合

 

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2021年10月16日早朝のPayPayボーナス運用状況
引用元:PayPayボーナス運用週報 第46週目

 

筆者はPayPayボーナス運用を「長期×分散×積立」の考えで利用しています。積立と言っても、小銭貯金程度の金額が毎日PayPayボーナス運用に自動で追加されているという状況です。

 

  • ボーナスの利用設定で「ボーナス運用に自動追加」を選択
  • コース選択はチャレンジコース
  • 1日に1回見るか見ないか程度のチェック
  • 毎週土曜日にブログで状況報告

 

これをただひたすら継続。そして、約1年間継続した結果がこちら。

 

  • 運用損益額:+29,321円
  • 運用損益率:+42.46%

 

やはり「継続は力なり」です。運用残高の出し入れを気にすることなく、ほとんど放置している状態でこの結果になりましたので、「チャレンジコース×自動追加」はおすすめであると言えます。

 

もちろん、途中で下がることが何度もありました。そのような時でもそのまま放置。自動追加で積み立てることで、心理面の負担がかなり軽くなるのは間違いありません。

 

PayPayボーナス運用週報の一覧が確認できるリンクを最後に用意しますので、どのような軌跡を辿ってきたかが気になる方はぜひ覗いてみてください。

 

まとめ

 

PayPayボーナス運用は現金を自由に追加できません。PayPayボーナスのみが運用へ利用可能。連動対象はS&P500。つまり、リスクが限りなく小さい、優れたポイント運用システムです。

 

しかしPayPay証券は、リスクを限りなく小さくしたにも関わらず、運用残高の引き出し、つまり、利確や損切りを推奨。

 

その理由は、PayPay証券の手数料設定、株式を売買するたびに手数料を取る仕組みにあります。

 

「PayPayボーナス運用利用顧客=PayPay証券口座開設の見込顧客」が積極的に株式売買することに慣れてもらい、将来の手数料売上確保に繋げていく狙いが見えてきます。

 

投資方法について様々な考え方があり、どれも絶対的な正解はありません。例えば、国内なのか国外なのか、個別銘柄なのかETFなのか、短期運用なのか、長期運用なのか。

 

PayPayボーナス運用方法のまとめ
  • PayPayボーナス運用は「長期積立」の考え方がベスト
  • チャレンジコース×自動追加設定で放置しよう
  • 短期運用と長期運用それぞれのメリット・デメリットを理解すること

 

今回の結論は、筆者の経験から導き出したものです。もしかしたら、数年後には状況が変わっているかもしれません。それだけ投資の世界は日々変化が激しいのです。

 

一番大切なことは、それぞれの運用方法のメリット・デメリットを理解し、実際に投資を体験し、自分が納得する投資方法、マイルールを決めることなのです。

 

さらに深くPayPayボーナス運用について知りたい方は、以下のお知らせも是非ご覧ください。

 

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筆者はこの1年間、PayPayおよびPayPayボーナス運用に関する記事を多数投稿してきました。それらの記事をご紹介します。PayPayボーナス運用を極めたい方は是非ご覧ください。

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