こんにちは!PayPay経済圏の住人、リタイア60です。
資産運用は様々な視点から、近年注目を集めており、学校でも金融教育が始まるほどになりました。
資産運用の中でも株式投資は比較的スタートしやすい運用方法。しかし、運用を成功させるにはメンタルの強さが必要です。
- 投資初心者は日々の値動きに一喜一憂する
人間というのは弱い生き物。良くも悪くも状況に流されやすいニャ。
自分を見失わないためにも、株式投資のマイルールは大切。そこで、筆者が実践しているマイルールを公開するだけでなく、リアルな投資実践例も公開します!
株式投資初心者は最後まで読むことで疑似的な投資経験を得ることができるニャ!
1.マイルールの設定方法
筆者が実施している株式投資のマイルールを紹介。ルールはたった4つだけです。
- 投資(長期保有)と投機(売買目的)を分ける
- インカムゲイン、キャピタルゲイン共に再投資へ(複利運用)
- 投資銘柄はコツコツ積立購入(損切り無し)
- 投機銘柄は+5.0%(税引後)利確、▲3.0%損切り
- 投資:将来的な利益を求めての出資。今後需要が生まれる可能性のある投資先に資金を投じて、継続的な利益を得ようとすること。
- 投機:短期的な価格変動を利用して利益を得ようとする取引のこと。デイトレードなど。
- インカムゲイン:資産を保有中に得られる収益のこと。配当金、利子、家賃収入など。
- キャピタルゲイン:保有している資産を売却することによって得られる売買差益のこと。
ルールは至ってシンプル。このルールで最も重要なポイントは「投資」と「投機」の区別です。簡単なようで難しいのです。
投資先の企業分析をすることが必要ですし、市場での取引状況(売買が積極的に行われているか)を確認することも必要です。
最初から投資と投機を分けるのは難しいニャ。ひとまず気になった銘柄を購入して、その後から投資と投機に分けても良いニャ!
マイルールは、取引経験を積みながら自然と決まっていくこともあります。筆者もどちらかというとそのような傾向でした。取引経験から得られたマイルール1~4について、詳しく説明をしていきましょう。
- 配当利回りが高い、または、株主優待が魅力的な銘柄を長期保有、つまり、投資銘柄にした。経営方針も要チェック!
- 複利運用は資産運用の基本中の基本です!
- 定期的に買い増し。株価が下落したら、定期買い増しより多めに購入。
- 投機銘柄は配当利回りより高い利益(基準は4.0%)を狙う!損切りは早く!上がることを期待するなら投資銘柄に切り替えを!
投機銘柄の利確ルールである「+5.0%(税引後)」というのは、税引前でいうと、+6.3%程度で利確することに相当するニャ!ここは自由に決めて良いと思うニャ!
それでは実際の売買事例や投資向けおすすめ銘柄などを見ていきましょう。
2.投機銘柄売買・実践例
①最初は端株取引でもOK!
単元株取引だと投資資金がそれなりに必要です。資金が少ない時には端株取引でもキャピタルゲイン(売買益)を獲得することが可能です。
今回のメディアスホールディングス(東証3154)の端株取引では、841円⇒910円と69円/1株の含み益となったので利確。
- 69円÷841円×100=8.20%(税引前)
株式投資では、2022年10月時点、以下の税金が獲得した利益にかかります。
- 所得税:15%
- 復興特別所得税:0.315%
- 住民税:5%
- 合計:20.315%
- 売買益:69円/1株×20株=1,380円
- 税金:1,380円×20.315%=280円
- 税引後利益:1,100円
- 1株あたり:1,100円÷20株=55円
- 55円÷841円×100=6.54%
マイルール④にある「税引後+5%以上の利益」は実現できましたが、実は、売却後に更に値上がりをしたのです。
- もう少し待って売却すれば…
この考え方はとても危険なのです!所詮は「タラレバ」。未来のことは誰にもわかりません。売却を待ってしまうことで、今度は下落するという可能性もあるのです。
先々の株価がどうなるかわからない以上、マイルールに従った利確が大切だニャ!
②少額利益でもマイルール通りに!
端株取引でのデメリットは「成行注文しかできない」ということです。
キャピタルゲインを狙う場合には、マイルールに則り、指値で取引した方が便利ニャ。
上記は日本駐車場開発(東証2363)。1株あたりの価格は安い銘柄のため、単元株取引の練習には最適です。
この取引では、142.2円⇒152円と9.8円/1株の含み益となったので、指値で利確をしました。
- 9.8円÷142.2円×100=6.89%(税引前)
税引後の利益については、以下の金額になりました。
- 売買益:9.8円/1株×100株=980円
- 税金:980円×20.315%=199円
- 税引後利益:781円
- 1株あたり:781円÷100株=7.81円
- 7.81円÷142.2円×100=5.49%
株価が安い銘柄ですので、利益としては大したことはありませんが、マイルール④のルールを守っての利確。指値注文での利確は、事前に税引後利益を計算して売り注文ができるのです。
こちらの銘柄も、利確後さらに値を上げてきましたが、「もったいなかったな~」と後悔してはいけません。
- 投機では欲をかいた時点で負けです!
3.おすすめ投資銘柄3選
①三井住友FG(東証8316)
収益力トップレベルのメガバンクグループ。知らない人はいないくらいの知名度を誇ります。
なぜ三井住友FGが投資先として一番に挙がってくるのか?投資銘柄を選定する際には以下の2点を確認することが重要だからです。
- 配当が安定して継続されていかどうか
- 無理な配当を出してないかどうか
この2つのポイントについて、三井住友FGの10年間の配当状況を見ていきましょう。
三井住友FG | 中間配当 | 期末配当 | 年間配当 | 増減 | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|
2013年3月期 | 50円 | 70円 | 120円 | 増配 | 21.3% |
2014年3月期 | 55円 | 65円 | 120円 | - | 20.3% |
2015年3月期 | 60円 | 80円 | 140円 | 増配 | 26.2% |
2016年3月期 | 75円 | 75円 | 150円 | 増配 | 32.7% |
2017年3月期 | 75円 | 75円 | 150円 | - | 29.9% |
2018年3月期 | 80円 | 90円 | 170円 | 増配 | 32.7% |
2019年3月期 | 85円 | 95円 | 180円 | 増配 | 34.6% |
2020年3月期 | 90円 | 100円 | 190円 | 増配 | 37.0% |
2021年3月期 | 95円 | 95円 | 190円 | - | 50.8% |
2022年3月期 | 105円 | 105円 | 210円 | 増配 | 40.7% |
- 配当性向:税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標
10年間のうち、7年間は増配と驚異的な状況です。配当性向に関しては、新型コロナウィルス感染拡大の混乱期には50%を越えましたが、それ以外ではしっかりと抑え込めています。株主への還元をしつつ、企業の成長へ向けての投資もできているようです。
三井住友FG(東証8316)は超おすすめの有望株ニャ!投資先に迷ったときは選択肢の1つとして考えてほしいニャ!
②JT(東証2914)
JT、日本たばこ産業。言わずと知れた、国内でのたばこ販売に携わる企業。しかし、近年では、食品や医薬品など「多角化」を図っている企業です。
税金(たばこ税)に関係するビジネスを行っていることもあり、大株主に注目すべき企業です。保有割合トップ3は以下の通り(2021年12月31日時点)。
- 財務大臣:37.58%
- 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) :9.07%
- SMBC日興証券株式会社:2.42%
簡単に言えば、国がバックについているということ。そういう意味では安定性は抜群です。それでは、JTの8年間(決算月が変更になった2014年12月期から)の配当状況を見ていきましょう。
JT | 中間配当 | 期末配当 | 年間配当 | 増減 | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|
2014年12月期 | 50円 | 50円 | 100円 | - | 50.1% |
2015年12月期 | 54円 | 64円 | 118円 | 増配 | 43.6% |
2016年12月期 | 64円 | 66円 | 130円 | 増配 | 55.2% |
2017年12月期 | 70円 | 70円 | 140円 | 増配 | 63.9% |
2018年12月期 | 75円 | 75円 | 150円 | 増配 | 69.7% |
2019年12月期 | 77円 | 77円 | 154円 | 増配 | 78.6% |
2020年12月期 | 77円 | 77円 | 154円 | - | 88.1% |
2021年12月期 | 65円 | 75円 | 140円 | 減配 | 73.4% |
直近では減配となったものの、安定した配当を出し続けています。しかし、配当性向は年々高くなっている状況が心配になります。
たばこ離れが加速していく今、多角化経営の成否が今後の経営に大きな影響があるニャ!
配当性向は高くても60%台に抑えてもらいたいというのが個人的な見解。企業も投資家もお互いにWin-Winの関係が望ましいのです。
③Jリート(東証1345・東証2552)
不動産投資の一面を持つ投資信託であるJリート。上画像で紹介している2つのJリートをおすすめするのは以下の理由から。
- 2つを保有することで、分配金を毎月獲得
- ※分配金が発生しない場合もあり。
Jリート2つ(東証1345・東証2552)をコツコツ積み立てていくことで、毎月のおこづかいが入ってくるイメージです。配当利回りは決して高くはありませんが、分配金が毎月入ってくるというのは、投資に対するモチベーション維持には欠かせません。
配当金、分配金は複利運用することで資産形成は加速!その実践を毎週ブログでお届けしています(上記リンク先へ)。ぜひ一緒に積立投資を頑張ってみませんか?
投資活動ではモチベーション維持が必要不可欠ニャ!自分の性格に合わせた運用方法を目指してほしいニャ!
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