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ESAT-Jの状況を詳しく解説・難易度が上昇する可能性も!

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こんにちは!PayPay経済圏の住人、教育業界20年以上のリタイア60です。

 

2021年9月24日に発表された、東京都立高校入試で利用される中学英語スピーキングテストESAT-Jの得点に関する情報。多くの人が以下の資料「のみ」で判断していることに驚きました。

 

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引用元:令和3年9月24日 東京都中学校英語スピーキングテスト事業についてより

※画像が見えずらい場合はリンク先をご確認ください。

 

この情報は、ほぼ確定したという内容がまとめられたものです。

 

  • 最終確定ではない!

 

そう言える理由が掲載されている別の資料があるのですが、それを見ていない人が意外と多い。見落とされている資料が以下のリンク先の資料です。

 

 

上記リンク先の19~20ページが、ESAT-Jに関する詳細情報になっています。この資料を細かく見ると、まだESAT-Jには決めなければならないことが多いため、あくまで現時点(2022年2月)では「最終案であることがわかります。実施日程は決定ですが、実施に向けては最終検討が必要であり、今後その結果が発表されます。

 

 

そこで、今回はこの報告書の内容について、筆者の個人的な見解も含めて、分かりやすく解説していきます。※本記事で引用している画像や文面は、令和4年度東京都立高等学校入学者選抜検討委員会報告書より抜粋しています。

 

1.「ESAT-J結果の活用」について

①概要

  • ESAT-J結果は20点満点とし、学力検査と切り離して調査書に記載し、総合得点に加える。
  • 5段階で評価されたESAT-Jの受験結果(5+1(0点)の6段階で進める)を、一定の基準に基づき得点化する。
  • 不受験者への対応:英語の学力検査の得点を用いて、ESAT-J結果を換算する。

 

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令和3年度東京都立高等学校入学者選抜検討委員会臨時会において事務局が示した入学者選抜における総合得点の「案」

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令和3年度東京都立高等学校入学者選抜検討委員会臨時会において事務局が示した入学者選抜における段階の区切り方の「案」

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東京都教育委員会で「検討」されているESAT-J受験対象の「案」

 

②報告書のポイント解説

報告書にはわかりやすく説明が記載されていますが、それぞれの説明や図には「案」「検討している」という文言が残されています。そして報告書の最初の方には、以下のような文言が合わせて記載されています。

 

  • 本委員会では、令和3年度東京都立高等学校入学者選抜検討委員会臨時会において審議した英語スピーキングテスト結果の活用等の内容について検討し、実施に向けた検討を行った。

 

冒頭に記載した通り、あくまでも検討をした結果報告であり、決定事項ではないのです。今後、募集要項が出ますので、そこまでには最終決定としての発表が必ずあるはずです。そのため、2021年9月24日に発表された内容だけで推測するのは危険です。

 

不受験者の対応を見ると、「ESAT-Jを受験しない方が有利なのでは?」という考えも出てくるかもしれません。しかし、そのような抜け道ができないように、最終決定に向けて東京都教育委員会は調整してくるでしょう。このような甘い考えは早い段階で捨てるようにしましょう。

 

学習指導要領にもある通り、英語の「話すこと」の技能については、今後間違いなく求められることになります。その対策、つまり、英語4技能をバランスよく学ぶことについては早急に始めるようにしましょう。

 

もし学習方法が分からない場合は、以下のリンクにまとめていますので、参考にしてみてください。

 

 

この3つの記事には「無料で学習できる方法」を掲載しています。しかし、最終的な入試対策は学習塾や予備校へ通うことをおすすめしています。自分ひとりで頑張ることも大切ですが、やはり最後は受験のプロにお願いをして、志望校合格へ導いてもらいましょう。

 

2.「委員からの主な意見」について

さて、今回の報告書では、検討した結果に対して、各委員からの意見が掲載されています。3つの立場から、それぞれの視点でバランス良く意見が出されています。その意見の紹介と、それに対しての筆者なりの意見や見解を交えて記載していきます。

①外部有識者

  • 新しい入学者選抜の形として受検者や保護者に納得してもらうには、丁寧な説明が求められる。

その通り!公的機関だけでなく、民間企業(学習塾や予備校)も巻き込むと、スピード感が上がりますよ。

  • 英語の学力に自信のない受検者にとっては、英語の得点割合が大きくなることで不利になると考え、私学に受検者が流れてしまうことを懸念する

私学に流れる理由はそこではない!私立無償化やコロナ禍での対応の差、大学進学実績、面倒見の良さ、そもそもの教育理念や魅力の差ですよ。

  • 事前に中学校や高校へのアンケート調査を行い、その結果を踏まえた協議が必要である。英語教育重視について説明してきたと言えるのであれば分かるが、英語が他教科よりも突出している内容が急に出てきたと受け取られることを心配している。

これだけプレテストを実施してきているわけだし…。そもそも中学校の先生から保護者への説明不足を懸念した方が良い。先生による教育格差は実際に発生しています。学習塾や予備校の方が積極的に情報発信をしています。

 

②中学校

  • 英語においては4技能の能力を測られるべきところを3技能のみでしか測られてこなかったという経緯があるため、将来的には4技能の検査を学力検査と同じような形式で、それも同一日に検査を実施 することが理想ではあるが、現状では不可能である。したがって、これまで検討を重ねてきたこの提案の形をまずは支持したい。

グローバルスタンダードに早く近づくようにしたいですね。定期テストでも一部地域では思考力を問う問題など、先生方の工夫が感じられるようになってきたみたいです。

  • ESAT-Jが20点分となると、他の教科と比べて英語の配点が高くなり、教科間のバランスが崩れる大きな変更である。

実技科目の方が比重が大きいですよ。先程の外部有識者の意見を敢えて転用すると、「体育に自信のない受検者にとっては、体育の内申点割合が大きくなることで不利になると考え、私学に受検者が流れてしまう」という理屈と何が違うのでしょうか?

  • 入学者選抜に活用するため、調査書に記載されるものであると受検者や保護者に伝えたときに、受検が11月から始まるという受取り方になってしまうことを懸念する。

夏休み以降からの成績が調査書としてほぼ利用されているのが現実です。影響の大きい定期テストは11月よりもっと前から実施されています。そこが入試に影響するので、最近は夏期講習前に学習塾を検討し始める中学3年生が増えています。学校の先生には、学校外の状況をよく見て理解してもらいたいです。今さら気にすることではないでしょう。

  • 入学者選抜への活用に重点が置かれた場合、ESAT-Jの結果を用いて授業改善に役立てるという本来の目的が達成できないのではないか。

その結果をもとに、次年度の授業計画に活かしましょう。入試への活用に重点が置かれようがどうであろうが、活用する気になればいつでも活用できます。そもそも、プレテストの結果は授業改善に向けて役立てられているのでしょうか?学校側には、まずはそこから始めてもらいたいですね。

 

③高等学校

  • 諸活動の欄に記載することについて、生徒、保護者に丁寧に説明しなければならない。英語が不得意な生徒やその保護者にとっては、ESAT-Jの結果が調査書に記載されることについては抵抗感があると思われる。

日頃の学校生活に対して、どのように記載されているかの方が気になります。人対人の部分になるため、中学校の先生と合う合わないが必ず出ます。それによる評価の方が不平等であり、むしろESAT-Jの結果の方が、評価の基準(数値面)があるため平等ではないでしょうか。

 

3.「今後の取組の方向性」について

ESAT-Jについては、保護者、受検者、中学校側、高校側に趣旨等をしっかりと説明し、理解を得る努力を続けるとともに、得点化の方法等入学者選抜への具体的反映方法について本検討委員会の検討内容を踏まえながら更に検討する他、不受験者への対応の詳細などについても、検討を進めて行く

 

実は、報告内容の最後は「今後も検討をする」ということになっています。この文言で、現時点で発表されているESAT-Jに関する情報は最終確定ではないことが納得いただけるはずです。いくらでも「ちゃぶ台返し」ができるという設定になっています。

 

事実、別記事で紹介していますが、令和3年度プレテストの内容については、前回の令和2年度から変化が見られています。

 

 

英語4技能をバランスよく習得し、使える英語にしていくという方向性は今後も変わることはありません。そのため、昔ながらの学習方法「だけ」では駄目なのです。最近ではオンライン英会話など、ICTを活用した学びが一般的になっています。このようなサービスを積極的に利用するようにしましょう。

 

★2022年3月2日追記★

ESAT-Jについて新しい情報が発表されました。その情報をまとめた記事を作成しましたので、こちらも合わせてご確認ください。

 

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