こんにちは!PayPay経済圏の住人、教育業界20年以上のリタイア60です。
令和3年度の秋に実施された東京都中学英語スピーキングテストESAT-Jの確認プレテスト②。2022年11月の本番前最後のプレテストでした。このテスト内容が2022年1月に国際教育・東京ポータルのサイトにアップされました。同時に、確認プレテスト②で使われた動画もYouTubeにアップされています。
- 前回までのプレテストから変化した問題がある!
東京都教育委員会側も学習塾や英会話教室に対策をされることを想定しているのか、難易度を上げてきました。また、評価の基準(解答例)を少しだけ公開してきたところも見逃せないポイントです。
そこで、今回は新たに公開された確認テストでの変更点を中心に解説し、あわせてESAT-Jの対策法をお伝えします。
1.Part D の難易度アップ
確認プレテスト②では「Part D」の問題で難易度が向上しました。出題方針や制限時間などに変化はありませんが、出題形式の変更で難易度が向上しています。まずは令和2年度に実施された確認プレテスト①のおさらいからしていきましょう。
これに対して、令和3年度の確認プレテスト②では以下のように変化をしました。
設問の英文の読み上げが2回に増えたことで難易度が下がったと思いがちですが、前回と異なり、英文が画面に表示されていません(画面にはビデオレターのジョンの顔だけが映っています)。
さらに、読み上げる英文の単語数が「17語→46語」へと約2.7倍に増えました。風の噂では、当日、メモを取ることができないらしいのです。
新たに実施された確認プレテスト② Part D で求められている能力は、制限時間も含めると、日常会話レベルと言っても過言ではありません。恐らく、学力がトップレベルの生徒たちで差をつけるための出題と考えてよいでしょう。そのため、志望校のレベルによっては、Part D の問題を最初から捨てても良いかもしれません。
※上記は、あくまで高校入試を突破すること「だけ」を考えた場合です。本来であれば、Part D のレベルをできるようになることが、今後の英語学習及びグローバル化へ対応するためには必要になります。
ICTを有効活用することで、学習効率は飛躍的にアップします。時間を有効に活用することで、英語スピーキング対策に使う時間は確保できます。スタディサプリなら、知識の定着を効率良くできるだけでなく、反復練習が何度もできる!隙間時間を有効利用して成績をアップしたい方は、以下のバナーをクリックして詳しく見てみましょう!
2.解答例に評価基準を明示
令和3年度の確認プレテスト②の解答例では、Part C と Part D の2つの問題で、A評価とB評価それぞれの基準になる解答が明示されました。それでは問題とあわせて解答を確認していきましょう。
①Part C
問題の形式は変更なく、4コマイラストの話の流れを英語で説明する問題。制限時間も変更なく、準備時間30秒、解答時間40秒です。イラストの内容自体も難しいことではなく、日常生活の中で考えられるシチュエーションを意識して作問されています。それでは、解答例を見ていきましょう。
今までの認識では、今回の解答例に示されたB評価レベルを流暢に話すことが出来れば満点だと考えていました。なぜなら、確認プレテスト①までは、B評価のレベルが模範解答例だったからです。
B評価では各コマの様子(起こった事象)を「端的に(淡々と)」表現したもの。1文毎は短くまとめられています。解答例の単語数は25語です。
それに対してA評価では、「情景」や登場人物の「心情」をより詳しく説明しています。解答例の単語数は56語。B評価の2倍以上の量となります。この量を30秒間で考えることは至難の業。さらに40秒間で流暢に話すというのは、恐らく英検2級以上の「英会話力」を求められていることになります。
日頃の学校授業だけでは対応できないレベルが想定されていることが解答例から判ります。つまり、学習塾や英会話教室に対策をされることを前提としているのは間違いありません。
英検対策もESAT-Jのスコアアップに繋がる大切な勉強!3級獲得は必須です!プレテストの結果から、英検3級レベルでB評価相当、英検準2級レベルでA評価相当となっています。英検2次対策がESAT-Jを突破するためのカギに。旺文社の英検対策教本は英検受験生必携のテキストです。この機会にネットショッピングで購入してしまいましょう!以下のリンクから直接購入できますので、クリックしてご覧ください。
②Part D
前述の通り、問題の難易度が向上した Part D です。今回の内容は、学校の掃除は生徒がやるべきか、職員がやるべきかの意見を問われるものです。準備時間は1分間、解答時間は40秒です。解答例では、それぞれのパターンでA評価とB評価の2つの解答例が示されています。
上図の解答例その1では、B評価で使用されている文法レベルは基礎的なもの。意見を聞かれているので、「I think ~」での書き出しです。その他の文法は、中学2年生の前半までで学ぶ内容程度のもので、単語および熟語のレベルも同様です。
それに対してA評価では、ややレベルが高い構文を使用しています。とは言っても、学習指導要領の範囲内の内容。これが制限時間内に出てくるかが評価の分かれ目になってきます。
もう1つのパターンについても同様のレベル設定が行われています。こちらの解答例の単語数を比較すると、A評価は50語、B評価は28語。使うことができる単語量や熟語量が表現方法の差に直結し、ESAT-Jの評価の差となってきます。まさに「使える英語力」を測るテストになっています(知っているだけでは駄目なのです)。
英語スピーキング力をアップさせるには発話練習が大切。しかし、英語を使う機会は日本で生活しているとなかなかないですよね?そこで最近人気上昇中なのがオンライン英会話。いろいろな会社がオンライン英会話サービスを提供していますが、やはり歴史ある学研ブランドのオンライン英会話はおすすめ。長く業界をリードする企業だからこその安心感。まずはバナーをクリックして説明を見てみましょう!
3.まとめ(ESAT-J対策法)
今回の Part D での難易度向上と評価別の解答例からわかる通り、求められる英語レベルの感覚が中学校現場からは乖離しています。また、学習塾や英会話教室(オンライン英会話)へ通っていることが前提となる難易度レベルと思われますが、実は自学自習でもやり方次第では対応は可能なのです。
- 単語・熟語の暗記と日頃からの使用
- 文法を学ぶ時はシチュエーションを意識
英語を使うことを前提とした学習をしていくことが大切になります。今までのような読み書き中心の指導だけでは評価されない時代になりました。大きく変化した英語教育。それでは、自学自習でどのように対応すればよいのか?
- 学校教科書を「役」を決めて音読練習
- 国際教育・東京ポータルのトレーニング映像を利用
- TokyoGlobalStudio(トウキョウグローバルスタジオ)を利用
学校教科書レベルの対話及びシチュエーションの練習を繰り返しするだけでも効果的です。今の英語教科書は登場人物も豊富なため、役を分担して複数人で音読練習することが良いでしょう。ひとりでやるよりモチベーションを高く保つことができます。
学校での集団授業では英語スピーキング対応の練習は限界があります。日頃のパフォーマンステストを通して評価していくことが精一杯のはずです。だからこそ、東京都教育委員会が無償でスピーキング学習の教材を公開しているのです。その使い方については、以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。
- ESAT-J対策はこれで完璧!東京都教育委員会の資料をすべて利用しよう!
- ESAT-J (東京都英語スピーキングテスト)対策は無料でできる!具体的な2つのサイト利用法
- ESAT-Jの令和3年度プレテストが変化!英語4技能と思考・判断・表現力が必要?日々の積み重ねが問わる!
ここで、東京都以外の方にとっても大切なことをお知らせします。
- この英語教育の変化は東京都だけに限らない
今回は東京都公立高校入試の話ですが、他の自治体の教育委員会もこの動向には注目しています。学校の先生によってはESAT-Jの類似問題を授業で取り入れているという話も出てきています。つまり、英語教育の変化の最先端を、現在、東京都が担っているということです。
今後、英語教育の変化はまだまだ続いていきます。それだけの大きな変化を学習指導要領では謳っているのです。後は学校現場が実行するかしないか、実行できるかできないかの問題です。学校だけに頼るのはリスクが大きいので、今自分自身でできる学習方法を実践してみてください。
★2022年3月2日追記★
ESAT-Jについて新しい情報が発表されました。それらをまとめた記事を作成しましたので、こちらも合わせてご確認ください。
英語の学習で最も大切なのは単語力。つまり語彙力です。自宅でコツコツ練習をすることが求められますが、少しでも英検対策と英語スピーキング対策に向けた語彙力アップをしたいもの。そこでおすすめなのが旺文社から出版されている「でる順」です。まずは英検3級レベルをマスターし、その後、英検準2級へ!ここまでできれば、ESAT-JでもA評価獲得へと近づきます。まだ持っていない人は、以下のリンクからネット購入をして手に入れましょう。
英検対策の総仕上げには過去問演習が必須!試験1週間前には必ず解いておきたいですね。もちろん一度やっただけでは合格はなかなか難しい。旺文社の過去6回全問題集なら、6回分の過去問が収録されていますので、1週間前から1日1回分を実施すれば間に合います。英検合格には必須のテキストです。特にESAT-Jに向けては3級や準2級レベルまでが必要ですので、必ず練習しましょう。ネットショッピングでも購入可能ですので、まだ持っていない人は以下のリンクからすぐに購入しましょう!
4.お知らせ
筆者はリタイア60の名前でSNSをはじめとした発信活動を行っています。ご興味がある方は是非ご覧ください。
毎週土曜日更新!PayPayポイント運用×チャレンジコース×自動追加×放置をコンセプトに運用状況を報告しています。PayPayポイント運用を利用している方は一見の価値アリです。
PayPayに関する様々な内容を、あらゆる角度から紹介している記事を集めています。お得なポイント獲得方法なども掲載中。
株式投資を行っている筆者が資産形成について書いている記事を集めています。アラフォーによるアラフォーの為の資産形成を中心に発信中。
リアルな日本株積立投資の記録を紹介。コンセプトや積立ルールは「第0週目」をご覧ください。
本業である教育関連の記事を集めたカテゴリーです。正社員として現場での指導経験がある筆者が学習法や入試の重要ポイントなどを中心に記事を執筆中。
PayPayクーポンを開催している飲食店に訪問して食レポ記事を投稿しています。個人経営の店舗を中心に訪問。お世話になっている飲食業界を盛り上げよう!
上記以外にも様々なカテゴリーで記事を発信しています。興味があるカテゴリーがございましたら、是非ご覧になってください(可愛い愛犬記事もあります!)。