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ESAT-J・令和3年度プレテストの結果に疑問→今後の教育に大きな変化が起こる!?

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こんにちは!PayPay経済圏の住人、教育業界20年以上のリタイア60です。

 

2022年2月17日に「令和3年度ESAT-J確認プレテスト②」の実施後の結果が、東京都教育委員会から発表されました。※本記事の画像は以下のリンク先より引用をしています。

 

 

この結果が発表される前に、筆者は「難易度がアップ」と思っていたのですが、ぱっと見た結果では、昨年からそこまで大きな変化がないということでした。これに違和感を感じました。そこで、いろいろと調べたことによって、

 

違和感の原因を突き止めました!

 

今回は筆者が感じた違和感と、その原因に関する説明だけでなく、東京都教育委員会に直接問い合わせたことから考えられる今後の教育の可能性も紹介していきます。

 

 

今までに筆者はESAT-Jについて記事を書いています。まだESAT-Jを詳しく知らない方は以下のリンクも併せて読んでください。

 

 

 

1.結果から感じた違和感

①出題のねらい・評価の観点

発表された結果をみていく前に、各Partの出題のねらいや評価の観点を確認しておきましょう(ここを理解していないと、結果の分析をしてもわからなくなってしまいます)

 

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英語スピーキングテストESAT-J 出題のねらいと形式

 

【ESAT-J 評価の観点】
  • コミュニケーションの達成度:コミュニケーションの目的が成立しているかを評価。2段階で判定。
  • 言語使用:語彙や表現の使い方や幅広さ、内容の一貫性、論理構成を評価。5段階で判定。
  • 音声:発音やイントネーションなどを評価。4段階で判定。

 

ESAT-Jは「3つの観点」で評価をされます。これが、Partごとに見る観点が異なるというところがポイントです。Part C・D には全ての観点が入りますので、差がつきやすい高難度の問題と考えて良いでしょう。

 

それでは令和3年度確認プレテスト②の結果を確認していきましょう。

 

 

 

②平均スコアと度数分布

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平均スコア・スコア度数分布・GRADE度数分布

 

確実になったこと
  • スコアが80点以上で評価Aを獲得できる
  • 最低評価Fも、実際には1.9%の生徒に付いている

 

平均スコアは前年より0.3点「しか」下がりませんでした。受験対象の人数が大きく増えましたので、一概に前年や前々年と比較することはできません。驚くのが、綺麗な正規分布になっていること。まだプレテスト段階ですが、ここまで入試に適した結果はないと言える問題です。

 

また、100点満点が全体の1.1%というのも凄い!Part D のレベルでも満点を取れる英語力の高さに感心するしかありません(これが違和感の1つに)。評価A~Fまでもバランスよく配分された結果となったようです。それでは、観点別の結果を見ていきましょう。

 

 

 

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③観点別の分布状況

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観点別の分布状況

 

3つの観点別状況も発表されていましたが、ここで筆者は違和感を感じました。スコアの方では綺麗な正規分布でしたが、観点別それぞれで見てみると、状況は思わしくありません。1つずつ確認していきましょう。

 

【コミュニケーションの達成度】

対象は全部で10個。この10個の正答率の単純平均は50.03%。平均スコアの53.7より少し低い。他の観点で取り返していると考えれば誤差と言うこともできる。ただ、正答率のばらつき具合(正答率が低い問題が多い)を考えると、綺麗な正規分布になっているスコアに違和感を感じます。

 

【言語使用】

0~4までの評価のうち、高評価である3と4の合計が、Part C では0.6%Part D では0.7%で、スコアで満点を獲得した割合の1.1%には届いていません。つまり、言語評価が「2」であってもスコアが満点扱いになる可能性があるということ。さらに、評価「0」の生徒が多く、言語使用の能力はコミュニケーション達成度にも影響がでる項目(文法事項や表現力が足りなければ、即座の応答はできない)と考えられ、満点が1.1%いるということへの違和感が大きくなります。

 

【音声】

発音やイントネーションの面ですが、各Partの評価「0」の割合は2.9%~23.6%。つまり、少なくとも2.9%の生徒は全ての問題で音声の評価「0」。ある問題だけ少し評価されるということもありますが、明らかに英語が苦手な生徒と判断できるので、おおよそ全て評価「0」になるでしょう。全体の1.9%がESAT-J評価で最低のF評価となっていますので、発音やイントネーションが全くダメな生徒でもE評価を取ることができていることになります。

 

これらの違和感の原因が、実はESAT-Jのスコア算出方法にあったのです。

 

 

 

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2.スコア算出に使われる「IRT」とは?

①スコア算出方法が通常のテストと異なる!

今回の結果発表の中で新たに明らかになった情報があります。それはESAT-Jの評価方法についてです。

 

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ESAT-Jの概要(中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の取組状況についてより)

 

  • ESAT-Jは「IRT(項目応答理論・項目反応理論)」によって算出

 

東京都公立高校入試で利用されるESAT-Jは、IRTの考え方を利用して、総合的に英語スピーキング力を評価するのです。IRT(項目応答理論・項目反応理論)というのは、教育業界ではまだほとんど馴染みがないものになります。現状では点数や偏差値で生徒の能力を見ることが主軸になっています。統計学を学んでいくことで理解できるものですが、今回はIRTの基本的な内容を分かりやすく解説しましょう。

 

 

 

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②IRT(項目応答理論・項目反応理論)とは?

【IRTとは?】
  • 運や問題の難易度による能力判定の複雑さをもたらす要素を排除するように得点調整をするための統計学的な理論

 

通常の採点方式では、問題1問の配点は事前に決められています(正答加点方式)。今までの入試問題が良い例です。これに対し、IRTでの採点方式では、事前に1問当たりの配点は定められていません。受験生の理解度、出題難易度、運などといったパラメータをIRTの数理モデルに適用(統計的処理)して点数を算出し、受験生の学力や理解度をより正確に評価します(出題の妥当性の評価もできるため、試験改善にも役立つ)。これによって以下のことが可能になります。

 

  1. 複数のテスト間の結果の比較を容易にする(ESAT-Jでは複数年間比較)
  2. 測定精度をきめ細かく確認できる
  3. 平均点をテスト実施前に制御できる
  4. テスト得点の対応表が作成できる
  5. 受験者毎に最適な問題を瞬時に選び、その場で出題できる(CAT)

出典:豊田 秀樹 (著)「項目反応理論[入門編](第2版) 」※青字は筆者追記

 

IRTでの採点方式を導入することにより、同じ60点を取った生徒でも能力の違いを測定することが可能になります(何を正解して何を間違ったかで能力値を測定できる)。今までのような点数だけでは測ることができない能力差を測定するのです。そのため、IRTはすでにTOEFLやITパスポート試験などで実際に使われている方式なのです。そして、IRTを活用するこでCAT(コンピュータ適応型テスト=直前の問題の正解、不正解に応じて、次の問題が変わるようなテスト)ができるようになります。

 

 

 

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3.東京都教育委員会に聞いてみた(まとめ)

すでに実感していることだと思いますが、例えば、60点を取った2人の生徒は、旧態依然のテストでは同じ評価になります。

 

  • 旧態依然のテスト(現在の高校入試問題)では受験生の本当の能力を測ることは難しい

 

実際には、「たまたま選択問題で正解をして60点を獲得した生徒」と「理解はしていたがケアレスミスで60点となった生徒」とでは、能力は後者の方が高い。それをIRTの採点方式だと測ることができるのです。現在注目度がアップしている採点方式をESAT-Jという新しいテストで導入するということです。

 

東京都教育委員会の担当者に電話で確認したところ、ESAT-Jはアチーブメントテストとしての位置づけ、つまり、達成度確認テスト(集団内で差をつけるテストではない)ということなのです。東京都は英語教育に対して「3つの柱」「20の施策」を用意しています。公教育でグローバル化を目指しており、教育委員会が考える一番理想的な形は「全員がESAT-Jで満点を取ること」なのです。

 

この東京都教育委員会の背後には間違いなく文科省がいます。文科省も旧態依然の点数や偏差値で能力を測る試験からの脱却を考えているでしょう(憶測です)。点数では測ることのできない能力を測ることが当たり前になれば、日々の学習での取り組み姿勢が、真の学力向上へと繋がっていくのは間違いありません。

 

あらゆる入試問題で、より正確な能力を測る時代に突入していくのです。将来的には、入試にもCATが導入されることもあるかもしれませんね。

 

ESAT-Jは将来的に「AIによる採点」を視野にいれて運用されていきます。採点作業はAIに任せ、評価は不公平が発生しずらいIRTによる採点方式。教育業界も大きな変革期を目の前にしていると感じます。

 

 

 

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