こんにちは!PayPay経済圏の住人、リタイア60です。
- 集団指導
- 個別指導
- 自立学習
学習塾には様々な指導形態が存在します。業種としてはサービス業に相当しますが、
- サービスを受ける人と料金を支払う人が異なる
という珍しいサービス業なのです。
今回は教育業界歴20年以上・指導現場と運営も経験してきた観点から、学習塾選びに悩んでる方に向けての情報発信をしていきます。
1.学習塾の何にお金を払うのか?
保護者は学習塾の「何」にお金を支払うのでしょうか?
学習塾がサービス業である以上、受けるサービスに対してお金を支払っているのですが、そのサービスは保護者ではなく、我が子に提供されます。
- どのようなサービスが毎回提供され、どの程度子供が満足しているか?
この一部始終を確認している保護者は間違いなく少ないはず。
- サービスがブラックボックス化されている
つまり、保護者は内容が細かくわからないサービスにお金を支払っているのです。他のサービス業ではあまり見かけませんし、結構恐ろしいことだと思います。
2.学習塾のどこに価値を見出すか?
さて、サービスというと「質」が問われてきますが、学習塾の質はどこで問われるのか?
- 合格実績?
- 授業の面白さ?
- 指導者の学歴?経験?
- 学習環境?
どれも大切な指標に思われますが、学習塾を見極める時にはどれに注目すれば良いのか?1つずつ解説をしていきます。
2-1.合格実績
多くの学習塾の広告には合格実績が掲載されています。
- 実績数が多い学習塾に行けば、我が子も志望校へ合格できるかも!
と思ってしまいますが、これは間違い!
実績数は大手企業塾なら、全教室及び全コースの合計数で記載されます。その為、我が子が通う予定の教室から何人出ているかがわからない。
学習塾は「人から人へサービスを提供する」ため、教室単位、講師単位でサービスの質が変わるので注意しましょう!
とは言っても、「合格している学校名」には注目。指導力や指導経験を測る上での指標になります。
- 合格実績数は教室単位、数より学校名を確認しよう!
2-2.授業の面白さ?
これは目的によって良し悪しがあります。
- ◎:学習習慣をつけさせたい
- △:志望校に合格させたい
前述した通り、学習塾のサービスはブラックボックス化されています。我が子が「楽しい」と言っても、それが本来の目的に合致しているかはわかりません。
学習塾が楽しければ、我が子が学習に向かう意欲が高まる可能性はありますが、必ずしもそうなるとは限りません。我が子の言う楽しいの「本質」を探ることが保護者には必要です。
- 我が子が言う「楽しい」は知的好奇心が刺激されているかを確認しよう!
2-3.指導者の学歴や経験
- 名選手、名監督にあらず
この言葉通り、勉強が出来る人ほど教えるのが上手ではないという傾向があります。
- 子供たちの分からない気持ちが分からない
この状況に陥りやすいのです。勉強で躓いたことがないような輝かしい学歴の先生には要注意!
しかし、我が子がとても優秀で、ハイレベルな学習をしたいということであれば指導者の学歴を優先。高いレベルを経験したことがない指導者では、最上位校の受験指導は難しいでしょう。
ただし、長い指導経験を積むことによって、指導者の学歴は関係なくなります。正社員として長く勤務(10年以上)しているような指導者であれば学歴より指導経験を優先してください。
- 目的に合わせて指導者を判断。学歴と経験を複眼的に見て判断しよう!
2-4.学習環境
学習塾ですから学習環境は最低限整っていますが、これからは以下の点を考慮していく必要があります。
- タブレットやWebカメラなどICTへの対応がなされているか
緊急事態の時にオンライン授業ができるかどうかも大切ですが、もっと大切な視点があります。
- 新しいことにチャレンジする好奇心と行動力を指導者が持ち合わせているか?
昔ながらの頑固一徹も捨てがたいですが、これからの社会を切り拓く子供を育てるには、未知の世界に挑戦する心を日頃から育てなければなりません。
日常的に接点のある指導者が現状に満足して留まる姿を我が子に見せても意味がありません。コロコロ変わりすぎるのも問題ですが、指導者の魅力がその場の学習環境に直結します。
ICT機材が整っているというだけでなく、使いこなしているかどうか、ここを見定めましょう!
3.人から人へのサービスの真髄
- 学習塾の価値は『人』にある!保護者が指導者を見定める
言い換えれば「指導者の人間力」、もう少し具体的に言うと、知識・教養・情熱・観察力・洞察力・行動力など会社員でも求められる能力を高いレベルで備えているかどうか。
これ以外にも挙げていったらキリがありませんが、
- 子供を変える力を持っているかどうか
これが大切。
保護者、本人、指導者の三位一体のトライアングルを形成できて初めて高い効果を得られるのが学習塾のサービスです。保護者自身の目で確かめることを忘れないようにしましょう。
4.まとめ
学習塾の価値は規模や数字で決まるものではありません。
- 大手企業塾だから
- 地域の有名塾だから
- 個人経営の塾だから
これらは何の意味もありません。重要なのは、
- そこにどのような指導者がいるか?
これを見定めることが大切であり、これは保護者の役割です。
- 合格実績数は教室単位、数より学校名を確認。
- 我が子が言う「楽しい」は知的好奇心が刺激されているかを確認。
- 目的に合わせて指導者を判断。学歴と経験を複眼的に見て判断。
- タブレットやWebカメラなどICTへの対応がなされているか。
- 学習塾の価値は『人』にある!保護者が指導者を見定める。
我が子の自主性に任せる!これは保護者の都合の良い言い訳。人を見る目は我が子より保護者の方が優れています。
我が子の意見を無視することはできませんが、保護者がブラックボッスク化されているサービスを、そして人を見定めて決定をするという意識を持つようにしましょう。