1.はじめに
40代を間近にして小学生の頃に患っていたアトピー性皮膚炎が再発。再発後は通院をしており、処方薬も継続していましたが、本業が繁忙期に差し掛かり、通院する時間の捻出が出来なくなりました。
今回は再びひどい痒みに襲われたたため、急ぎいつもの皮膚科へ。今までのアトピー性皮膚炎記事でも記載しましたが、
- 恥ずかしがらず、面倒くさがらず専門医へ受診すること!
一人でも多くのアトピー性皮膚炎患者の方が気軽に通院への一歩を踏み出してもらえるように、今回の記事で改めて処方された薬や、その金額などを公開したいと思います。
2.今回ひどくなったその理由
季節の変わり目というのは、アトピー性皮膚炎患者にとっては嫌な時期です。そんなタイミングで、筆者はあるものに手を出してしまいました。
- リアップを使った発毛処方
結果として、頭皮にリアップが合わず、頭皮湿疹が急激に悪化しました。決してリアップが悪いわけではなく、発毛剤などの薬は合う合わないがどうしても出てしまいます。敏感肌の私にとっては合わなかった、ただそれだけのこと。
本業での人事異動でのストレスなども重なり、特に上半身の痒みとアトピー性皮膚炎による肌荒れが酷くなりました。リアップは第一種医薬品。薬剤師の方の確認がないと購入できませんが、発毛に関してもちゃんと専門医に相談するべきでした。
ひとまず発毛ブログは諦めて、アトピー性皮膚炎の治療に専念することにします。
3.今回の通院でかかった金額
アトピー性皮膚炎の方で意外と多いのが、
- 皮膚科に行かず市販薬で済ませよう
とする方です。私も以前はそうでした。市販薬も進歩しているので大丈夫だろうと思ってました。
しかし、市販薬と処方薬は成分の含有量などが大きく異なります。ちゃんと専門医に診てもらい、適切な薬を処方してもらうことが症状緩和の近道です。ちなみに、金額もそれほどかかりません。
初診料は入っていませんが、今回の診察料は税込920円。月に1回程度の通院目安です。恐らく外食1回分、ランチ1回分程度の金額。もちろん保険適用なので、自己負担額がこの程度で抑えられているという背景もあります。
次の画像が処方箋の薬代の領収書です。
処方箋の薬代3,270円。薬は約1ヶ月分。薬代含めて4,000円強が1ヶ月にかかる治療費。こういう時に保険ってありがたいですよね。せっかく給与からの天引きで強制的に支払っているのですから、利用しない手はありません。
市販薬と自己管理で症状が緩和するアトピー性皮膚炎は軽度のものくらいでしょう。私のように酷くなる前に必ず専門医、皮膚科へ受診する様にしてください。
4.処方薬のご紹介(飲み薬)
今回は3種類の飲み薬を処方されました。どれも痒みや肌に関するものです。分量は35日分の処方となります。※薬局からもらった薬の説明書から抜粋して記載します。
①フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg
<薬のはたらき>
- かゆみを抑える薬です。
- 鼻炎の症状を和らげる薬です。
<注意事項>
体がだるい、食欲不振、吐き気、嘔吐、皮膚のかゆみ、白目や皮膚が黄色くなる等の症状が現れた時は、すぐにお知らせください。
②スプラタストトシル酸塩カプセル100mg
<薬のはたらき>
- かゆみを抑える薬です。
- 鼻炎の症状を和らげる薬です。
- 喘息の発作を予防する薬です。
<注意事項>
体がだるい、食欲不振、吐き気、嘔吐、皮膚のかゆみ、白目や皮膚が黄色くなる等の症状が現れた時は、すぐにお知らせください。
湿気を避けて保存してくだい。
③シナール配合錠
<薬のはたらき>
- メラニン色素の生成を抑える薬です。
- ビタミンを補う薬です。
<注意事項>
特になし。
これらの飲み薬は、私のアレルギー症状を抑える為に処方されています。アトピー性皮膚炎復活の発端が、アレルギー症状がひどくなったことだからです。もちろん血液検査をして、アレルギー物質の特定も行っています。アレルギーを抑えることで、痒みが酷くなるのを抑えるという狙いがあります。
5.処方薬のご紹介(保湿&塗り薬)
続いて塗り薬のご紹介。保湿剤が1つにローションが1つ、軟膏が2種類の計4つの薬が処方されました。※薬局からもらった薬の説明書から抜粋して記載します。
①ヘパリン類似物質外用泡状スプレー0.3%
<薬のはたらき>
- 血液の流れをよくし、炎症を抑え、痛みを和らげる薬です。
- ケロイドの症状を改善する薬です。
- 皮膚の水分を保ち、保湿する薬です。
<注意事項>
潰瘍やびらん面には使用しないでください。顔や頭等、吸引する可能性のある患部には注意して使用してください。発疹、皮膚のかゆみ等の症状が現れた時は、お知らせください。キャップがある場合は、キャップを閉めて保存してください。1日1回、夜、全身、乾燥部、入浴後直ぐに使用すること。
②ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルローション0.05%
<薬のはたらき>
- 皮膚の炎症を抑える薬です。
<注意事項>
目には使用しないでください。化粧下やひげそり後等に使用しないでください。目のかすみ、まぶしい、目の痛み、頭痛などの症状が現れた時は、すぐにお知らせください。1日1~2回、頭、かゆい所。
③サレックス軟膏0.05%(1)&ヘパリン類似物質油性クリーム0.3%(2)
<薬のはたらき>
- 皮膚の炎症を抑える薬です。(1)
- 皮膚の水分を保ち、保湿する薬です。(2)
- ケロイドの症状を改善する薬です。(2)
- 血液の流れをよくし、炎症を抑え、痛みを和らげる薬です。
<注意事項>
目のかすみ、まぶしい、目の痛み、頭痛などの症状が現れた時は、すぐにお知らせください。(1)
化粧下やひげそり後等に使用しないでください。(1)
潰瘍やびらん面には使用しないでください。(2)
発疹、皮膚のかゆみ等の症状が現れた時は、お知らせください。(2)
1日2回、首より下、湿疹症状が強い時
④ デキサメタゾンプロピオン酸エステルクリーム0.1%(1)&ザーネ軟膏0.5%(2)
<薬のはたらき>
- 皮膚の炎症を抑える薬です。(1)
- 硬くなった角質を柔らかくする薬です。(2)
<注意事項>
目のかすみ、まぶしい、目の痛み、頭痛などの症状が現れた時は、すぐにお知らせください。(1)
化粧下やひげそり後等に使用しないでください。(1)
発疹、皮膚のかゆみ等の症状が現れた時は、お知らせください。(2)
高温を避けて保存してください。(2)
1日2回、首より下、湿疹部
ここまでご紹介して気づいたのは、薬のはたらき、注意事項の文面は使いまわしが非常に多いこと。どれもある程度似たことに注意して処方薬を使っていく必要があるということですね。
6.症状緩和には毎日小まめな対応が重要
専門医に診てもらい、処方箋を出してもらってからが本当の治療がスタートします。
- 飲み薬は毎日飲むこと
- お風呂上がりの保湿は満遍なく
- 症状や部位に合わせた塗り薬を
これを処方された薬量の35日間、欠かさず行うことが必要です。アトピー性皮膚炎は完治がなかなか見込めない病気の為、うまく付き合っていくしかありません。どんなに忙しくても毎日コツコツやること。これが出来ないと永遠に苦しむことになります。
そして、少し良くなったからといって油断しないこと。必ず処方された薬は使い切るようにしましょう。専門医からの指導を守って、アトピー性皮膚炎の症状改善に向けて一緒に頑張りましょう!
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