今回はWEBセミナー(以下ウェビナー)について。
やってみて実感するのは、
対面式セミナーよりウェビナーの方が準備が大変!
対面式の時は、結構マンパワーで何とかしていたのだなぁと改めて反省。
新型コロナウィルスの影響で、ウェビナーが一気に拡大しています。
「対面式のセミナーをオンラインでやれば良いんでしょ?」
こう考えて実施すると、大体失敗します。
読者の方にウェビナーで失敗しないための準備や考え方を共有できれば幸いです。
セミナーはゴールを明確に!
これは対面式の時も同じであり、様々なウェビナーに参加して改めて思うこと。
実施するセミナーを通じて
- 何を伝えたいのか
- セミナー参加後に、どうなって欲しいのか
これが明確になっていない場合が結構あります。
人を集めて実施するセミナーおよびウェビナー。
有料・無料にかかわらず、参加する方々から「時間」を頂くのですから、それ相応のものを提供しなければいけません。
しかも、一度参加して「そんなもんか」と思われてしまうと、なかなか次へ繋がっていきません。
殆どのセミナーではPowerPointを利用します。
ここで1つポイントをお伝えすると、
PowerPointは最終ページから作っていくこと
もちろん最後は「ご清聴ありがとうございました」的なものですが、これを除いて、
結論部分から作りこんでいくこと。
そうすることで、自然とゴールから逆残したセミナー資料になっていきます。
さらに、確認をしておく必要があるのは、
セミナーの対象はどのような方々か?
- 不特定多数の方々なのか
- 日頃お取引がある顧客の方々なのか
- 1つの企業内の社員の方々なのか
これ以外にもケースはいくつかあると思います。
ここの違いが、ゴールへ向けての準備の違いとなります。
不特定多数の方々の場合
こちら側の想いを存分に出すことができます。ハズレてもダメージは少なく、当たれば新しいビジネスがスタートします。思う存分、好きな形でやってください。
日頃お取引がある顧客の方々の場合
その方々が求めている内容、欲している情報など、Googleフォームなどを利用して事前アンケートで確認することもできます。顧客のニーズに合わせたセミナーを実施することが良いでしょう。
1つの企業内の社員の方々の場合
その会社の上役と綿密に打ち合わせをすることで、企業が求める方向に社員の方々を誘導でき、パートナーと認めてもらえる可能性が大幅に上がります。電話やメールを駆使しして、細かく先方の要望を聞き出すことが重要です。
このようにして準備をしていくことで、セミナーおよびウェビナーで失敗することは少なくなります。
ウェビナー視聴者の立場で準備
いよいよ本題です。
対面式セミナーとウェビナーはかなりの違いがあります。
ここで大切になのが「参加者の視点」です。
ウェビナーでは「視聴者の視点」ということになります。
対面式セミナーの場合、会議室やホールを借りて実施することが多いと思います。
その場に自分以外の誰かや何かが多くいます(あります)。
話者や資料画面、他の人のしぐさ、会場の壁やカーテンなど
これらにセミナー途中でも意識が行くことがあります。
これを「無意識の休息」とでも名付けましょうか。
セミナー参加者は集中して聞いているといっても、時に「無意識の休息」をしています。
これに対してウェビナー。
確かに自分の好きな場所で、好きな状態で視聴することが可能です。
コーヒーをすすりながら・・・も可能。
しかし対面式セミナーよりも、画面に釘付けにならなければならないという状況に陥る方が殆どです。
その為、
対面式セミナーより疲れる
という感想が多くなっています。
また、PowerPointの作り方も根本的に変える必要があります。
1つのページを映しっぱなしで、特に変化なく喋り続けるのはNG。
対面式なら問題ないのですが、ウェビナーだと、正直飽きますし、なかなか耳に入ってこない。
私はZOOMを利用してウェビナーを実施しますので、以下のようなことを常に意識するようにしています。
- PowerPointは小さなテーマごとにページを変えるようにする
- ページコピーをして、ウェビナー時には1種類のスライドにも文字に変化を与える(エンターを押すと文字が赤太字に変化する等)
- 投票機能を使う
- Q&Aはいつでもウェルカム状態にする(開始前に視聴者へお伝え)
- アニメーションは少しだけにとどめる(相手の通信状況によって動きが鈍くなるので入れすぎは禁物)
- 当日の流れを一番最初に細かくお伝えする
- 画面共有を駆使してウェビナーならではの見せ方を意識する
などなど。
重要なのは
自分が参加しているという意識を持たせること
これに限ります。
対面式セミナーよりウェビナーの方が途中退出をしやすい。
飽きられてしまうと途中退出が続出します。
退出されていく状況は、視聴者には見えませんが、話者には見えます。
なかなか心が折れる事象。
是非皆様がそうならないように、視聴者の立場を最優先したウェビナーを開催していただけることを願います。