2021年から中学校での指導要領改訂が行われます。
その目玉になるのが英語教育。
小学校でも英語の教科化が2020年から行われました。
大学入試の英語も大きく変革の時を迎えています。
パパママ世代の頃と比べて英語の学習が大きく変わり始めています。
一説には、今まで以上に英語が大変になる!なんて言われています。
これからの英語教育は本当に難しくなるのでしょうか?
そのあたりを今回は記載していきます。
英語の前に国語を考えよう
世の中が「英語、英語」と騒いでいる今。
言語の学習として考えれば、まずは日本語、国語ではないでしょうか。
学校や塾での国語の指導を今一度考えてみましょう。
そもそも、ほとんどの小中学生は日本語を話せますよね。
正確さは別として、日本語を読んだり、書いたり、話したりできていますよね。
しかも何の抵抗もなく。
これは、親から言葉を学び、絵本から始まる読書からも学び、日ごろのお友達や大人とのコミュニケーションで使うことで「自然と」身についています。
学校や塾での国語の学習は、漢字や語句の勉強はもちろん、文法についての学習もしますが、半分以上の時間は物語や説明文などの文章を読んで内容理解の部分に充てていますよね。
勉強という意味では、正式に小学生になってから、ひらがなやカタカナを学びます。
※小学校入学前から読める書ける子がほとんどでしょう。
日本語は母国語、つまり国語ですから、学校で学問として学ぶ前から触れる機会が非常に多いのです。
だからこそ、自然と言葉を発することもできれば、読むことも聞くこともできるのです。
そのような下地が日本語、つまり国語の学習にはあるのです。
まずは周りが変わらなければ!
小学校で英語に触れるのは2020年から正式に、小学3年生からとなりました。
成績として評価されるのは小学5年生から。
大昔の私の世代では、中学1年生からアルファベットの学習から始まりました。
今ではそれよりも4年間早い小学3年生から学校で触れます。
もちろん、書いたり読んだりというより、聞く話すを中心とした「触れる」ということが主になります。
これ、つまりは私たちが日本人として生まれ、日本で日本語に触れるようなニュアンス。あくまでニュアンス。
全く異なるのは、触れる「量」。
日本語は身の回り、自分の親、兄弟姉妹などなど。
生活の中でとにかく日本語に触れることができます。
しかし、それに比べて英語はどうでしょうか?
確かに戦前に比べれば明らかに増えています。
しかし、日本語の比ではありません。当たり前ですが。
そのような周囲の環境や、親が変わらずに、子供たちの学校授業だけ変えたところで英語力は飛躍的に上がるでしょうか?
多くの子供たちが英語を話すことができるようになるでしょうか?
英語でのコミュニケーションが流暢に皆ができるでしょうか?
昔よりも多少マシになるとは思います。
しかし、設定されている目標に到達するのは無理です。
アメリカで、アメリカ人の両親の間に生まれた子供が、アメリカで生活をして日本語が話せるようになりますか?
無理でしょう。本人が「日本語を話したい」と思わなければ。
ただ、外国人と日本人の差はあります。
日本語を話せるようになりたいと思う外国人は、片言であろうと何であろうと日本語でコミュニケーションを積極的に取りにきます。
日本人はそうしない方が多い。
そう、自ら機会を作ろうとしていない。
これが語学習得の大きな差。
英語を発する機会を作る、作りやすくする。
そのために必要なのは「周りが変わること」なのです。
だから言います。
親が英語に触れる機会を持たなければ子供の英語力の成長はありません。
カタコトで構いませんので、子供の為に努力してみてはいかがでしょうか?
やはりカギを握るのは学習塾?
現在の日本では学校でついていけないとなれば学習塾に頼ります。
そのような親がほとんどです。
これは決して悪いことではありません。
学習塾に頼らず、親自らが指導しようとすると、多くの方は感情的になります。教わる子供もそうなります。
全くうまくいきませんので、正直おすすめしません。
第三者の力は英語に限らず、学習指導という面では必要不可欠です。
英語教育において、やはり学習塾の存在はとても重要です。
もちろん英語教室や英会話教室も同様。
前述していますが、語学習得における日本人と外国人の差。
これを埋めてくれるような活動を今後期待したいと思います。
できれば学校にもお願いしたいところ。
つまり、
- 子供の「英語で話したい」のWANTを引き出す
- 英単語、つまり語彙をたくさん教える
- 表現方法をたくさん教える
- 英語を使う環境を今まで以上に与える
これを是非実現させてほしいと思います。
パパママも日頃の生活を思い返してください。
子供にテレビを見せておくと、勝手に話し方や言葉遣いを真似しますよね。
人気番組だと社会問題にさえなることもあります。
※クレヨン○○ちゃんの影響で一時期社会問題化した案件もありました。
何も難しいテクニックや指導方法が必要なのではありません。
環境を変えること。
環境が変わると人は簡単に変わります。
日本を世界的に元気に!