- なかなか自分の子供の成績が上がらない。
- 塾に通わせているのに成績に変化がない。
- 今通っている塾は子供にあっているのかしら?
- 集団指導があっていないからかしら?
- 個別指導で甘やかしてしまわないだろうか?
このような悩みをお持ちの保護者は多いと思います。
悩んだ結果、
成績が上がらないのは塾のせいだ!
という結論に至っているケースが多いと感じます。
ここで一度立ち止まって考えて頂きたいのです。
子供の成績が上がらないのは塾のせいなのか?
今回はちょっと掘り下げて考えてみたいと思います。
現在の通塾率から考えてみる
私が住んでいる東京都では、中学3年生の通塾率は約7割と言われています。
統計を取る時期によって上下しますが、私の感覚的に、
中学3年の夏休み前後では恐らく8割程度の生徒が塾へ通っています。
中学3年生に焦点を絞ってみると、これだけ多くの生徒が塾へ通い、高校入試に向けて勉強をしています。
ズバリ言ってしまうと、
塾へ通って勉強しているのは自分の子供だけではない
ということです。
子供それぞれに学習の定着具合などの差はもちろんありますが、努力という点で考えてみると、8割前後の生徒が塾へ通い勉強している中で、自分の子供はどれだけ周りより努力しているでしょうか?
周りと同じ程度の努力で、自分の成績だけが伸びるということはあるでしょうか?
優れた能力を持っていれば、周りより効率よく学習ができ、同じ時間数でも成績が伸びることがあるでしょう。
ただし、そのような子供の親は、最初に記載したような悩みは抱きません。
通塾という条件が同じ状態の中、成績を伸ばす、偏差値を上げるには、最低限、周りの子供たちより努力すること、つまり、勉強することが必要です。
成績が上がらないのは、塾のせいではありません。
厳しく言えば本人のせいです。
指導形態から考える
現在では、集団指導・個別指導・自立学習、これらを組み合わせたハイブリッド型などが代表的です。少人数集団指導なども存在します。
この指導形態なら間違いなく成績が伸びる!
そんなものはありません。
それぞれに一長一短があるのは周知のことと思います。
よく聞く保護者の話として、
「うちの子は集団指導だと置いて行かれそうだから、個別指導で自分のペースで・・・」
このような考えを親が持っている時点で成績はほぼ伸びないでしょう。
完全に甘やかし。指導形態の意味を勘違いしています。
今まで見てきた生徒・保護者もみなそうでした。
先程も記載しましたが、今や中学3年生の通塾率は8割前後です。
自分のペースがレベルの高い次元にいるのであれば、個別指導でも成果は出ます。
現に出ている生徒もいますし、私自身も指導の中で出してきました。
しかし、「集団指導だと置いて行かれそう」なのであれば、そもそも高望みしてはいけません。
集団に追いついていけないなら、その分だけ差は広がっていくだけです。
指導形態の良し悪しの議論ではなく、このように言っている保護者に限って、
「あの塾だと成績が上がらないのよね」
ということを平気で言います。
塾が原因で成績が上がらないのではありません。
根本的に考えが間違っているだけです。
どのような指導形態でも子供の成績を伸ばすことはできます。
それには、子供本人・塾・保護者のトライアングルが強固である必要があります。
強固にするための秘訣。
それは他人のせいにしないこと。
つまり、塾のせいにしないことです。